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2011 · 04 · 07 (Thu) 12:57

◆『改心したプレイボーイ』キャサリン・ジョージ

◆『改心したプレイボーイ』キャサリン・ジョージ(ハーレクイン)
 ロウリは従姉の夫で作家ルパートの秘書をしている。従姉夫妻の友人アダムは、彼女に会うたびちょっかいをかけてくるが、彼は有名なプレイボーイで、ロウリは警戒して冷たくあしらっていた。それでも惹かれる気持ちに嘘はつけず、結婚を毛嫌いしている彼とつきあうことになってしまう。("Reform Of Rake" by Catherine George,1994)

 ド直球なタイトル(原題も!)で、内容もそのとおり。よくある話なのですが、目を引いたのは、後半ヒロインがヒーローを罵倒しまくるところ。
 裏表紙に載っているあらすじ──
「結婚式当日に『妊娠は間違い』という手紙を残して姿をくらまし、内緒で産んで二年。偶然ぶつかった車にヒーローが乗っていた」
 というのはややネタバレ気味。全156ページなのに、85ページにならないとこのシーンは出てこないんだから(^^;)。物語の要は、妊娠を知ったヒーローの心ない言葉と態度です。
 一応、ヒーローが考えなしのことを言った理由はあるし、それをすぐに話していればもう少しヒロインも軟化したと思うんだけど、ボケナスなので気が回りません。説明しなきゃ逃げられて当然のこと言ってる。ハーレはこういうアホなヒーローをあっさり捨てるヒロインが少なすぎるよね(´д`;)。
 この作品では、偶然再会してしつこく食い下がるヒーローに対して、ヒロインがかなり毅然としているのが大変よかったです。まだ愛してはいるので、そこはハーレらしく少し心は揺れますが、それでも「あんな態度とられて許せるはずない」という気持ちには同感。勝手なこともさせないし、流されない。

「しばらく会わないあいだに、きみはずいぶん残酷になったな」

 という自分を巨大な棚に上げたヒーローの言葉にも、

「いい先生に教えてもらったんですもの。あなたのおかげよ」

 とバッサリ切り返す。気持ちいいな!ヽ(゚∀゚)ノ
 ロマンスの場合、「プライド」というのはあまりいい意味では使われないけど、こういう時は持たないといけないものだと私は思うのよねー。未熟なヒーローに対しても必要なことですよ。
 そのあとも、娘が誘拐されたりして、ヒーローが支えてくれたりするんだけど、どさくさで元サヤにはならないし、「それはそれ、これはこれ」と絶対うやむやにはしない。全部言わなくても何とかしたいヒーロー(よくいるよね(^^;))を甘やかしません。
 周りの人間が、誰も彼の味方しないっていうのもいいよね(´∀`)。友だちだった従姉夫妻まで! きっと誰にもわかるくらい、冷たく見えたんだろうな……。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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