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2011 · 04 · 08 (Fri) 09:27

◆『縛られない関係』ヘレン・ビアンチン

◆『縛られない関係』ヘレン・ビアンチン(ハーレクイン)
 リセインの恋人ザックは敏腕法廷弁護士で名家の出身。社交界でも有名な彼を狙っている女性は多い。だけど、今は私のもの──でも、彼自身はどう思っているのだろう。縛られない関係以外、何も望まないように見える彼の子を身ごもった私は、いったいどうしたらいいの?("The Marriage Possession" by Helen Bianchin,2007)

 ヒロインが不安なようにヒーローも不安で、というお話。勘違い女が勝手に彼との結婚話をマスコミに流したりしますが、なかなか本心を打ち明けられない二人のじれじれなすれ違いがメインです。
 割と淡々としていますが、その中にヒーローの静かな不安や決意が見え隠れ。メロメロです(´∀`)。カッとしたりはしないけど、かなり強引に、断固として結婚を迫ります。ヘレン・ビアンチンのヒーローにお子ちゃまはいないなあ。
 ビアンチン作品をいくつか読んできて、不満というほどではないんだけど、個人的に気になっているのは、ヒーローの心情が少なめなこと。いや、ハーレは基本的にどれもそういう傾向がありますが(当たり前なんだけど)、ヒーローの心情を知りたいと思う作家とあまりそう思わない作家とに分かれるよね。ダイアナ・パーマーなんかは思わない方(バレバレだから)だけど、ヘレン・ビアンチンは知りたくなる。それがある意味、クオリティを保っているというか、引きを作っているとも言えるのかなあ。
「今度こそヒーローの気持ちダダ漏れかも!」
 と思って読んでしまうとかね。もちろん、作品自体も安定していないとダメだけど。
 抑制がきいている作風はとても好きなんだけど、もうちょっとヒーロー視点多めだと、妙にうれしくなって高評価になったりするんだろうなあ。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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