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2011 · 04 · 11 (Mon) 19:22

▲『愛は時空を越えて』シャロン・サラ

▲『愛は時空を越えて』シャロン・サラ(ハーレクイン)
 メアリーは6年前に夫と娘を車の事故で失った。それ以来、抜け殻のような人生を送っている。だがある日、ふと立ち寄ったアンティークショップで不思議な指輪を見つける。それをはめると突然世界が回り出し、気がつくと夫と娘が亡くなった朝に戻っていた。メアリーは二人を救うため、車の前に身を投げ出す。("The Way To Yesterday" by Sharon Sala,2002)

『大人の恋愛小説 DSハーレクインセレクション』の、最後の一編。読み終わりました。クリア後のオマケはナッシング!(´д`;) うー、短編でも出してほしかったよぉ。
 まあ、それはいいです……orz
 タイムスリップものですが、SFというよりもロマンス色(夫婦愛、家族愛)を強くしたファンタジーという感じです。物語的にも合っていたと思います。単に6年前に戻って過去を変えるだけでなく、ヒロインにはもう一つやるべきことがあった、というお話。
 とはいえ、それは明確にされたわけではないので、人によっては消化不良になりそうではある。アンティークショップや指輪、及びその主人の存在意義はヒロインの推測でしかないから。
 けど、私は納得しましたよ。子供の話でもあるので、そのいじらしさに感情移入してしまうし。これがもう少しSF寄りだと、パラドックスも含めて気になってくるんだろうけど、そこら辺をうまく避けていたと思うし、ラストの締め方も私は好きだ。ここが一番SF的なんじゃないかと感じたけどね。

 DSハーレクイン、33作品すべて読み終わったので、あとでまとめた感想も書きたいと思うけど、できるかな──orz 後半に読んだものにいいものが多かったなあ。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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