Top Page › 読書の感想 › ジョアン・ロス › ▼『闇に魅せられて』ジョアン・ロス

2011 · 04 · 17 (Sun) 15:56

▼『闇に魅せられて』ジョアン・ロス

▼『闇に魅せられて』ジョアン・ロス(ハーレクイン文庫)
 女優を母にロックスターを父に持つサヴァーナは、ある不幸な事件で顔も含めた全身に傷を負い、女優としての生命を断たれた。だが作曲の才能にも恵まれていた彼女は、映画音楽家として再起する。次の仕事は鬼才ブレイク・ウィンターズ監督映画のサントラだ。完璧主義者である彼との仕事に、サヴァーナは魅力と不安を感じる。("Dark Desires" by JoAnn Ross,1992)

 映画が好きなので、監督や女優にいろいろとイメージをあてはめて読んでしまいました。
 ヒーローの生え際がV字というのを読んだら、もうサム・シェパード(この人は正確には劇作家ですが)しか浮かばなかったけど、ジョン・カサヴェテスとかもいいかも、と思ったり。女優(ヒロインは元女優ですが)が監督の才能に惚れ込むというのを体現しているような人と考えるとね。名前が似ているのはブレイク・エドワーズですが。
 でも、ちと古いな……orz 最近の監督で雰囲気のいい人とか浮かばないのよねー(´д`;)。ヒーローの幾多の噂の中に、脚本の内容を漏らさないように誓いを立てさせるというのがあったんだけど、それで思い浮かべたのがM・ナイト・シャマランだし(脚本が金庫に保管されているという噂)。
 ヒロインはリヴ・タイラーでいいです(^^;)。けど、原書の出版が1992年だから、まだデビューもしてないね。父が歌手、母が女優の人というとあと──キャリー・フィッシャー?(´∀`;)
 そこら辺の妄想は置いておいて。
 やはり内容というか、雰囲気が映画的な作品でした。特に中盤、ヒロインがヒーローの家に泊まり込んで、サントラを作っていくところとか。とても静謐で荒涼な海岸の光景が浮かぶようでした。雨がずっと降っていて陰鬱だけど、官能的で濃密。
 そういう二人きりの止まった世界みたいな箇所はよかったんだけど、物語が動くとちょっとムードが壊れてしまう(´ω`;)。後半に行くにつれてロマサスらしく無難な展開になってたなあ。中盤がよかった分、もったいなかったです。

 ところで、欧米の映画音楽って女性の作品が少ないよね……。知らないだけでけっこうあるのかもしれないけど、私が思い浮かんだのはビョークくらいだ……。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント