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2011 · 04 · 20 (Wed) 09:45

▼『誰にも聞こえない』カレン・ローズ

▼『誰にも聞こえない』カレン・ローズ(扶桑社ロマンス)
 地中から発見された胸で手を組まされた女性の死体。この土地には他の死体も埋まっている可能性がある。フィラデルフィア警察の刑事ヴィートから地中探査を頼まれたのは、考古学者のソフィ。死体は次々と発見されていくが、その多くは中世の拷問道具が使われた異様なものだった。("Die For Me" by Karen Rose,2007)

 またまた違う出版社ですね、カレン・ローズ……。
 シリーズ名などはないようだけど、登場人物はつながっており、とりあえず日本で翻訳されているものはすべてスピンオフらしい。この作品は『暗闇に抱かれて』(ハヤカワ文庫。ブログ開設前に読了)のヒロイン兄がヒーローです。『誰かに見られてる』(文春文庫)は『暗闇に抱かれて』のヒーロー兄の話です。あれ? 自分で書いていて、よくわからなくなってきた……orz いやとにかく、前のを読んでなくても平気ですから! 読んでるとちょってうれしいってくらいのサービスしかないです。
 一応ロマンスのカテゴリには入れましたが、メインはやっぱりミステリー。主にはヒロイン視点、ヒーロー視点、被害者の家族視点、そして犯人の視点が比較的短い間隔で切り替わって行きます。筆致は淡々としていますが、いろいろな意味においてこの量で無理に盛り上げられても困るよな(´ω`;)。
 なので、ものすごい情報量とページ数(上下巻)の割に読みやすい。トリックや動機自体にややこしさはないけど、犯人とその過去がめんどくさく猟奇的(´д`;)。しかし、それ故よくいるタイプですので、さくさく読めます。
 ヒーローとヒロインの捜査から、犯人の慢心と虚像が少しずつほころんでいく過程は、できのよいドキュメンタリーを見ているような興奮があります。二人のロマンスもページ数を丁寧に割いてじっくりと描いているので、その点は安心して読めるし、やな奴には天罰下るしな。
 ラストがちょっとチマッとまとまっちゃった印象があるけどね……。クライマックス前に安心させて、そのあとのぶり返しがうまくいかなかったという感じですが、それはその前までが良すぎたとも言えるので、しょうがないかとも思います。いかにもなクライマックスでなかったら、もっとすごい作品になったかもー。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







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No title

すみません、「誰にも聞こえない」感想ありましたね。よく見なくてごめんなさい。
2014-04-04-22:44

しなもん URL [ 返信 ]

ありがとうございます

 しなもんさま

 こんにちは。コメントありがとうございます!
 まとめてのお返事ですみませんー。ブログお読みいただいているのもありがとうございます〜。
 エマ・ダーシーの『誰でもない人』はちょっと気になっていた作品なので、読んでみますね。どうか気長にお待ちいただけるとうれしいです。
 また遊びにいらしてください!
2014-04-05-13:37

三原 白 http://miharashiro.blog5.fc2.com/URL [ 返信 * 編集 ]