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□『ゾンビランド』

『ゾンビランド』"Zombieland"2009(DVD)
 謎の新型ウィルスによってゾンビ化した人々であふれる世界。「ゾンビランド」となったアメリカを、大学生のコロンバスは故郷を目指して旅していた。道連れは、屈強な男タラハシーとクセのある姉妹。胃腸が弱く、人付き合いの苦手な彼は、ゾンビランドを生き抜くための32のルールを忠実に守る。(監督:ルーベン・フライシャー 出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン他)



 ゾンビを題材にした映画を見るたびに思うのは、

「ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』ってすごいなあ(´д`*)」

 1978年の映画なのに、すでに古典ですよ。しかも、ロマンスでいうところの『シンデレラ』や『美女と野獣』と同等の扱い。設定はもとより、ストーリーのベースにまで使われている。
 この作品でも、もちろんなぞらえています。

 1.家族や仲間を失った人々が寄せ集まって、ひたすら逃げる。
 2.途中でショッピングモール的な場所を見つけて、つかの間休息。
 3.何らかの理由で、別の地に移らざるを得なくなる。
 4.最後に来るのは絶望か虚無か、わずかな希望か?


「ほとんどストーリーないじゃん」って言っちゃダメ(´д`;)。
『ゾンビ』を見ていないとわからないかもですが、「ショッピングモール的な場所」というのは、サンクチュアリみたいな隔離された避難所のことです。この作品では、ビバリーヒルズのビル・マーレイの豪邸(本人出演。ノリノリだったな)。
 つまりは『ゾンビ』の忠実なパロディというか、小市民的な真面目な考察というか。よく家族と話しませんか? 「ゾンビが出たら、どこのショッピングセンターに立てこもるか」というのを。うちは近所のイトーヨーカドーです。え、話さない? どうして!?(゚∀。)
 この手のもので有名なのは『ショーン・オブ・ザ・デッド』というイギリス映画。生活圏の狭さが日本人に近くて、バカっぽくて楽しい。『ゾンビランド』はそのアメリカ版というところ。アメリカは広いな……。ランドだよ。国がゾンビだらけだもの。日本は、せいぜいご町内でどうするか、というくらいだろうなあ。
 主人公のキャラがよかったです。『ソーシャル・ネットワーク』で一躍スターになったジェシー・アイゼンバーグが見た目のイメージそのままの役柄を好演。生き残るためのルールをきっちり決めている、というのが妙にリアル。ゾンビ退治が生きがい(なぜそうなったかが切ない)のタラハシー役ウディ・ハレルソンといいコンビで、極限下での行動のおかしさ、日常を追い求める必死さに思い切り笑えます。どうせなら笑おうよって当事者たちも思ってるんだよね。
 ぐちゃぐちゃなシーンもあるので、そういうのが苦手でない方にはおすすめします。
(★★★☆)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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