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2011 · 05 · 14 (Sat) 14:03

▲『始まりはただの魔法』パトリシア・ライス

▲『始まりはただの魔法』パトリシア・ライス(扶桑社ロマンス)
 1750年、イングランド北部の村ウィスタンの領主アイヴス伯爵ドロゴは、村の“魔女”であるニニアンに出会う。彼女はマルコムという特殊な能力に恵まれた一族の女性だ。ドロゴは彼女を自分のものにしようとするが、アイヴスとマルコムが結ばれることは災厄を呼ぶとの言い伝えがあった。("Merely Magic" by Patricia Rice,2000)
・〈魔法〉シリーズ第1作

 ヒストリカルでもあるんですが、迷った末にパラノーマルに分類しておきました。
 評価も、迷った末に少し辛めに。面白かったし、ページを繰らせる力はあると思うんですが、シリーズものの一作目の悪いところがちょびっと顔を出していたというかね……(-ω-;)。
 ハーレと比べるとそんなあからさまではないし、決して不必要なものではないと思うのですが、登場人物の多さが少しだけうるさかったかなあ、と──。
 ヒロインは治療師です。薬草の知識もありますが、マルコムとしての能力は人の気持ちに共感すること。でも、ラストに彼女が施す術は──あれは、その当時やったら、そりゃ魔法だよな(^^;)。
 物語自体は、非科学的なことが信じられない頭の堅いヒーローが、不思議ヒロインを丸ごと受け入れるようになるまで、ということなのですが、ヒーロー、かなり頑な。若い頃からいろいろとがんじがらめになっていて、全然潤いのない生活をしていたというのはわかるし、自分の信念を曲げるのが怖いというのもわかるんだけど……。
 でもこういうのも、いわゆる「塩梅」だよねえ。私は気になるけど、他の人にはツボかもしれない。
 ヒロインの孤独についての描写が、前半はとてもよかったんだけど、後半は何だか騒がしさに紛れてしまった。ヒーローの弟たちというか、一族の男たちのだらしなさ(^^;)が際立つ。いろいろ言ってたけど、結局「俺たちはアイヴスだからしょうがねーんだよ」みたいな言い訳に聞こえるよ(´ω`;)。それは、ヒロインの「マルコムだから」というのも同じことなんだけど。
 ヒーロー(少し弟たちに干渉しすぎてますが、まともな方)とヒロイン以外、あんまりちゃんとした人が出てこないって、このシリーズの先行きはどうなるんでしょうか。いや、ヒロインは多分ちゃんとしている。問題はヒーローだよね(´∀`;)。
 でも、それは普通か。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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