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◆『美女は天才がお好き』エリザベス・ベヴァリー

◆『美女は天才がお好き』エリザベス・ベヴァリー(ハーレクイン)
 15年に一度、インディアナ州にある町エンディコットの上空を「願いを叶えてくれる」という彗星が通過する。高校生のローズマリーは、天才で年下の同級生ウィリスからバカにされることに憤慨して「彼がいつの日か当然の報いを受けますように」と願う。そして15年後、再び彗星が飛来した時、彼も町へ戻ってくる。昔とは別人のようなハンサムな男性になって。("Beauty And The Brain" by Elizabeth Bevarly,1998)
・〈彗星のいたずら〉三部作第1作



 再読です。
 三人の女子高生がボブ彗星(本名ボブルジニコロスキ彗星)に願いをかけて、15年後にそれが叶うかどうか、というミニシリーズです。ヒーローは彗星の研究のため、町へ戻ってきます。もちろんたくさんの学位と博士号とともに。
 彼は飛び級した高校生なので、ヒロインより二つ年下です。彼女よりも小さく、ニキビ面の瓶底メガネ。でも、天才故のプライドの塊でもある。ヒロインが理系のことを全然理解できないことを思い切りバカにして、ことあるごとに「単細胞で、うすのろで、無知」と彼女に言い続ける。
 まあ、高校生ですから。というより、当時彼は13歳。本物の子供です。ヒロインも年上とはいえ15歳。無知で当たり前だけど、天才でも子供のヒーローにそれがわかるわけありません。そのくせ、いっちょ前に第二次性徴はあるので、きれいで人気者のヒロインに悶々としてしまうのです。
「あんな頭空っぽな女の子に自分が夢中になるなんてありえない」
 とさらにイライラ。好きな子に意地悪しちゃう小学生そのもの。
 ヒロインも売り言葉に買い言葉で、お互いにひどい言葉の応酬になっちゃうのですが、本当は彼の頭の良さに惹かれているので、「あたしのことバカと思ってるから嫌われている」とひそかに傷ついてしまう。トラウマにもなっていて、自信がいまいち持てない。
 それを15年後にもくり返す、というお話です(^^;)。身長が伸び、見た目がかなり良くなっても、ヒロインがさらにきれいになっているので、ヒーローはまた悶々としてしまう。30歳と28歳のカップルとはとても思えず。甘酸っぱい初恋を再現しています。
 これ、ロマンスにハマってすぐの頃に読んだので、当時は、
「えっ、ハーレクインってこういうヒーローもいるんだ!」
 と驚いたものです。つまり、彼は「童貞」なのですね(それ系の本を集めるきっかけになったかも)。初恋のヒロインを忘れられず、他の女性とつきあっても興味が持てなかったそうです。ハーレヒーローによくいるエセ童貞じゃないですよ。本物ですよ(´∀`;)。
 いろいろと腹立つ部分のある奴だけど、そういうこと聞かされると女子としての自尊心は大いに満足するよね、きっと。天才故の傲慢さはあっても、基本的にはヘタレ(欧米型ではなく、日本標準の)です。
 ほのぼの少女マンガチックなラブコメでした。シルエット・ディザイアなんだけどね(^^;)。
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★★ シリーズ

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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