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2011 · 05 · 22 (Sun) 16:44

▲『アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う』ゲイル・キャリガー

▲『アレクシア女史、倫敦(ロンドン)で吸血鬼と戦う』ゲイル・キャリガー(ハヤカワ文庫FT)
 人類と、吸血鬼や人狼などの異界族が共存する19世紀のイギリス。26歳オールドミスの令嬢アレクシアは、ある舞踏会で誤って吸血鬼を殺めてしまう。彼女は〈魂なき者(ソウルレス)〉──異界族の力を消滅させる特殊な力を持っているのだ。彼女は異界管理局(BUR)の人狼捜査官マコン卿の取り調べを受けることになる。("Soulless" by Gail Carriger,2009)
・〈英国パラソル奇譚〉シリーズ第1作

 ネットで評判がいいので、読んでみました。面白かったです。
 あらすじだけ読むと「ラノベのようだ」と思っちゃうんですが、SFの名作を今あらすじだけ読むとみんなラノベだよな(´д`;)──っていうかっ、ラノベが後追いじゃないか! 私も毒されているな……orz
 本のあらすじに載っている文章「新世紀のスチームパンク・ブームを導く冒険譚」──「スチームパンク」という言葉は、あんまり今まで意識したことがなかったんですが、ふむふむ、ラピュタやハガレンもそうなのね。こういうパラレル世界をきっちり作って、その世界の規範に則って物語を展開していくものは大好きです。
 最初、ヒロインの設定「〈魂なき者(ソウルレス)〉──反異界族」(非常に珍しい存在)というのが、どういうものかちょっと想像しにくかった。彼女のような者が、いわゆる「魂を食らう」異界族をかつて狩っていた、という。魂がないから、異界族の力が及ばないのです。でも、魂ないから心もないのか、というとそんなことはなく、ちゃんとあるので、ヒーローと恋をするわけです。心と魂は別物。
 ロマンス文庫で出ていないからHOTシーンないのかな、と思ったんだけど、少ないけどちゃんとあります。私の好みからすると、もうほんとちょうどいいですよ。最近、男子がビデオを早送りするがごとくHOTシーンをすっ飛ばして読んだりするし(^^;)。飛ばした分だけ物語に力を入れてくれ、という密かな要望を叶えてくれた気分。
 イチャイチャしてるとこはそこここに入っていて、それが余計に萌えます。やっぱチラリズムよね(´д`*)。
 ヒーローが人狼というのも、私の好み。人狼の常識でしか行動しなかったからヒロインの機嫌を損ねてしまい、副官からダメ出しされてシュンとしたりするところなどが、ワンコっぽくてかわいかったです。
 で、副官から彼女に対して、

「ていねいな謝罪と腹ばいが必要かと思われます」

 と言われて、

「腹ばいなどできるか!」

 と叫ぶんだけど、これは……こういうこと? 服従することを現すということかな?
 私はてっきり土下座よりもすごい、江頭2:50みたいな奴(この動画の2:20くらいからの)をやるのかと思ったよ(^^;)。
 実際にヒーローがどうしたかは、本文でお楽しみください。

 他のキャラも魅力的。ヒーローの副官ライオール教授はもとより、ヒロインの友人で彼女を「ふわふわオウムちゃん」「シュークリームちゃん」「魅惑のマフィン嬢」太字で呼ぶ孤高の吸血鬼アケルダマ卿や、ヒロイン家の執事で無口だけど忠実なフルーテ(この人、特に好き)など、楽しいキャラがいっぱい。
 夏には続巻が出る予定だそうです。読む気マンマンですよ!ヽ(´ー`)ノ 真鍮のタコの謎はそこでわかるのか!?
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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