2011 · 05 · 30 (Mon) 13:02 ✎
●『不機嫌な花嫁』デボラ・シモンズ(ハーレクイン文庫)
19世紀初頭、ロンドン。商人の娘で莫大な財産の相続人であるメリッサは、貴族の称号を手に入れたい母親に連れ回される社交界のパーティにうんざりしていた。その冷ややかな態度のせいで“氷の女王”と言われる彼女に近づいてきたのは、シェフィールド子爵レイトン。父親の賭博癖のため、資産を持つ女性と結婚したいことを、彼は隠そうとしなかった。("Fortune Hunter" by Deborah Simmons,1992)
19世紀初頭、ロンドン。商人の娘で莫大な財産の相続人であるメリッサは、貴族の称号を手に入れたい母親に連れ回される社交界のパーティにうんざりしていた。その冷ややかな態度のせいで“氷の女王”と言われる彼女に近づいてきたのは、シェフィールド子爵レイトン。父親の賭博癖のため、資産を持つ女性と結婚したいことを、彼は隠そうとしなかった。("Fortune Hunter" by Deborah Simmons,1992)
来月の文庫新刊だというので、再読しました。
面白かったのですが、私の好みからすると少しラストに爽快感が足りない……。
ヒーロー、とても愛している屋敷があり、それだけはどうしても手放したくなくて、金持ちの娘との結婚を決意します。白羽の矢が立ったのがヒロイン。真意を隠さずに接近するのですが、親密になるにつれすっかりヒロインに惚れ込みます。
親しくなる前にした不用意な賭けが結婚式直後にバレて、初夜を待ちわびていたヒーローを寝室から閉めだしたりするところくらいまではとても楽しく読めたのですが、どうもラストの収まりがね……。
ぶっちゃけてしまうと、お金のために結婚したのに、夫婦ともども貧乏になっちゃう、というオチなのです。このオチでは──もう少し爽快感がないと、なんか座りが悪かないかなあ(´д`;)。「貧乏になっちゃったよヽ(゚∀゚)ノアハハハハ」と開き直れとまでは言いませんが。
いや、一応そういう方向にはなっているし、丸く収まってはいるのですが、犯人とはまた別に不快感を覚えたキャラ(私が、ですよ)がうやむやなままに思えて、どうもモヤモヤしちゃったんですね。
ただ、それもまた「塩梅」という奴で──これで全然大丈夫、という人がいるのもわかる。私の感想はあくまでも好みです。
あ、いつものことですけどね(´∀`;)。
(★★★☆)
面白かったのですが、私の好みからすると少しラストに爽快感が足りない……。
ヒーロー、とても愛している屋敷があり、それだけはどうしても手放したくなくて、金持ちの娘との結婚を決意します。白羽の矢が立ったのがヒロイン。真意を隠さずに接近するのですが、親密になるにつれすっかりヒロインに惚れ込みます。
親しくなる前にした不用意な賭けが結婚式直後にバレて、初夜を待ちわびていたヒーローを寝室から閉めだしたりするところくらいまではとても楽しく読めたのですが、どうもラストの収まりがね……。
ぶっちゃけてしまうと、お金のために結婚したのに、夫婦ともども貧乏になっちゃう、というオチなのです。このオチでは──もう少し爽快感がないと、なんか座りが悪かないかなあ(´д`;)。「貧乏になっちゃったよヽ(゚∀゚)ノアハハハハ」と開き直れとまでは言いませんが。
いや、一応そういう方向にはなっているし、丸く収まってはいるのですが、犯人とはまた別に不快感を覚えたキャラ(私が、ですよ)がうやむやなままに思えて、どうもモヤモヤしちゃったんですね。
ただ、それもまた「塩梅」という奴で──これで全然大丈夫、という人がいるのもわかる。私の感想はあくまでも好みです。
あ、いつものことですけどね(´∀`;)。
(★★★☆)
最終更新日 : -0001-11-30