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2011 · 06 · 20 (Mon) 12:52

◆『ひと夏だけの情熱』クリスティーナ・ホリス

◆『ひと夏だけの情熱』クリスティーナ・ホリス(ハーレクイン)
 クラリッサは伯爵だった夫を突然の事故で亡くした。夫の借金を払うと、残されたのは壮麗だが老朽化した屋敷。乏しい資金からここを改修し、歴史的な遺産としてこの村の観光事業の一つにしたい。そんな彼女の前に現れたのは地元の建築関係者だというアントニオ。彼はここの改修を無償で引き受けてくれると言うが──。("The Italian Billionaire's Virgin" by Christina Hollis,2006)

 そんなうまい話はありません。ヒーローは元々屋敷を買い取りたいと再三言ってきていた不動産会社の社長。加えて、屋敷に並々ならぬ執着を持っている。
 ヒロインを篭絡して屋敷を奪い取ろうというか、こっちに売らせるよう持っていこうとしたけどミイラ取りがミイラになる、というお話。
 とはいえ、一番気になったのは、ヒロインと亡夫の夫婦生活。ヒロイン、処女なんですが──それは原題でネタバレなんですけど、亡夫と特殊な関係(同性愛者だとかね)で「白い結婚」だったのかと思いきや、そうじゃないらしい……。亡夫が子供を作れない体質というのならわかるけど、どうもセックスができなかったような……。じゃあ、それまではどうしてたの? ヒロインとだけできなかったの? それとも童貞で結婚したの? いや、それなら矛盾はないけど──とにかくはっきりしないんだよね。
 他にもぼやんとしているところがいくつかあった。たとえば、ヒーローの素性を屋敷の管理人の女性が知っているような描写が後半にあるんだけど、だったら前半、彼がタダで改修を引き受けてくれるというシーンでヒロインに口添えをするとか、そういうのがあってもいいのではないの? なんかあまりにも簡単にヒロインが頼んでしまうので、「え、そんな無防備すぎ……(´д`;)」と思ったりしたんですが。
 それを言うなら、ヒーローの正体を最初から伏せていてもよかったのではないか、と思ったり。
 私がコマいだけかもしれないけど、どうも「四角い部屋を丸く掃いた」感が拭えず。クリスティーナさんっ、隅に綿ボコリが残っててよ!ヽ(`Д´)ノ
(★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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