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2011 · 06 · 24 (Fri) 08:08

◆『愛を禁じた理由』アマンダ・ブラウニング

◆『愛を禁じた理由』アマンダ・ブラウニング(ハーレクイン)
 十代の頃、エイミはある過ちを犯した。それ以来自分を厳しく律し、慎み深く勤勉な生活を送ってきた。今は外科医ニックの優秀な秘書として働いている。だが、ニックの兄で実業家のジョナスと会ったとたん、九年前に封印したはずの奔放な気持ちが湧き上がるのを抑えることができなかった。("The Billionaire's Defiant Wife" by Amanda Browning,2008)

 ヒロインは、遊びまくっていた十代後半(18歳くらい?)に、無謀なスキーで雪崩に巻き込まれ、誘った友人を亡くすという事故に遭っています。
 考えなしの行動が悲劇を招いたわけで、それは決して忘れてはいけないことですが、かなり自責感や罪悪感が強く、強迫観念のようになってしまっている。
 こういうのはやはり個人差というか、腹が立つほどあっさり忘れる人がいる一方で、どうやっても落ち着かせることができないという人もいる──ということは、読んでいる方もそうだということ。
 一応、ヒロインが納得する理由というのは最後に提示していますが、人の気持ちは難しい。彼女をここまで頑なにさせたある人の行為というのも、仕方ないというか、そうする気持ちもわかるから、とても困る。
 以前もこういうふうに心を閉ざしてしまったハーレを読みましたが、それは家族を亡くしていたので、責める人はいなかった(なぐさめる人もいなかったけど)。でもこの作品の場合、責める人はいなくならないからなあ。
 私は、ラスト何とか納得はしましたが、読後感が少し重いかなあ、と思ってしまいましたよ……。
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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