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2011 · 07 · 02 (Sat) 07:13

●『誘惑のルール』サブリナ・ジェフリーズ

●『誘惑のルール』サブリナ・ジェフリーズ(扶桑社ロマンス)
 冒険に強いあこがれを持つ伯爵令嬢アメリアは、舞踏会でルーカスという厳しい風貌のアメリカ軍将校に興味を持つが、ほどなく彼が密命捜査中で、自分の継母ドリーのことを調べていると知る。そんな……きっとドリーとは別人のはず。アメリアは事情を探るために彼に近づくが、ルーカスもまた彼女から情報を得たいと思っていた。("Never Seduce A Scoundrel" by Sabrina Jeffries, 2006)
・〈淑女たちの修養学校〉シリーズ第1作

 お互いに腹の探り合いが動機で近づき、好きになったはいいけど発端が不純だったもんですれ違い、というお話。
 基本的にはバカップルな二人です(^^;)。いきなり真昼間から何をしているのか……。
 二人の下手な駆け引きが描かれる前半はちょっと読みづらかった。でも中盤でヒロインがさらわれ、それをヒーローが追いかけ、そのまま駆け落ち──という流れになってからは面白かった。ヒロインが捜査について知っていることを打ち明け、ヒーローも次第に自分のトラウマや犯人を追う理由を話していく。
 実はかなりつらい過去があったヒーロー。そのせいで、ヒロインへの愛を認めたくない、認めて惚れた弱み全開になるのが怖い、と頑なに考えつつ、結婚式の時の自分の様子を「ひどかった」としょげるヒロインに対して、

「僕にはそうは見えなかった。君は本当にきれいだったんだ。君はいつだってきれいだよ」

 と思わず言ってしまい、あわてたり。周りにはバレバレ。優しいけど、口下手で不器用な男です。
 前半がもう少しテンポよかったら、とちょっと残念ではあるんだけど、ヒーローのトラウマの原因になった出来事を知り得たことや、彼自身のキャラがなかなか気に入ったこともあり、おまけの評価です。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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