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2011 · 07 · 11 (Mon) 18:13

◆『いとしき悪魔のキス』アニー・ウエスト

◆『いとしき悪魔のキス』アニー・ウエスト(ハーレクイン)
 最愛の父が亡くなり、たった一人になったアントニアは、父の借金や亡母の名を冠した財団の資金繰りに困ったあげく、実業家レイフ・ベントンから提案された愛人の道を選ばざるを得なくなる。彼は勝手に借金を肩代わりして、突然その申し出をしてきたのだ。彼の意図はわからないが、もう仕方がない。私は金で買われた女なのだから……。("The Billionaire's Bought Mistress" by Annie West, 2008)

 最近、「Billionaire」という英単語を何度も打鍵している気がしますが、(゚ε゚)キニシナイ!!
 そんな原題から察せられるように、よくある話です。けど、面白かった。
 ヒーローは自分と母を捨てた父親を恨んでいて、その愛人であるヒロインを囲って復讐しようと思っていますが、もちろんそれは単なる思い込みで、ヒロインは貧乏で住むところすらないという大変な状況です。
 相変わらず、金持ちのくせにヒロインへの調査不足が気になるところではありますが、思い込みからはずれるたびに心惹かれ、セクシーなドレスを着ている彼女にやきもきし、悲しそうな顔をしていれば慰めたいと思い、他の人には見せる笑顔が見たいと切望するヒーローはけっこう萌える。
 しかし一番いいのは、ヒロインが真実を知った時、

「あなたとデクスター(ヒーロー父)は同じ穴のむじなよ」

 と言い放つところ。
 ヒーローが復讐しようとしてヒロインを利用する場合、たいてい自分がその復讐相手と同じ次元に堕ちているということに気づいていない。そして、ヒロインもわかっていても、たいてい指摘しない。けどこの作品のヒロインは、ズバズバ言ってましたよ。小気味いいですねえ(´∀`)。
 どう打ちひしがれようと、やはり言ってあげることだって愛だと思うのですよ。言われる方もつらいけど、言う方だって同じくらいつらい。そんなろくでなしを愛してんのはこっちなんだよ。・゚・(ノД`)・゚・。 ──てなもんですよね、まったく(´Д`)。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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