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2011 · 07 · 12 (Tue) 14:56

◆『偽りのハッピーエンド』ジェニー・ルーカス

◆『偽りのハッピーエンド』ジェニー・ルーカス(ハーレクイン)
 アンナは実業家ニコスの秘書をしていた時、彼との一夜の過ちから妊娠してしまう。ニコスは彼女の仕事を辞めさせ、屋敷に幽閉する。しかも、新しい秘書との浮気を聞かされ、悩んだアンナは臨月の身体のまま、彼の元から逃げ出した。だが、故郷ロシアの曾祖母の城にたどりついた時、ニコスに追いつめられてしまう。("The Greek Billionaire's Baby Revenge" by Jennie Lucas, 2007)

 何だか盛りだくさんでした。
 あらすじに書いてある最初の部分は、実際は語られるだけで、お話はヒーローにつかまったあと、ヒロインが生まれた息子と一緒に何とか逃げ出そうとすることに終始します。
 単なるコミュニケーション不足から来るすれ違いです。「幽閉」ったって、ヒロインの身体が心配でたまらないヒーローは「仕事なんてとんでもない!」と過保護気味になっただけで、浮気も新秘書が意地悪な嘘を言っただけ。でも、電話も取り次がないとかしたら、「閉じ込められている」と思っても無理ないよね……。ヒロインのストレスを減らそうとしたヒーローの気遣いは、彼女を意固地にさせただけだった。
 ヒーローもかなり頑なで、二人は言い争ってばかりいて、うーん、ギスギスしてた……。途中でヒロイン妹が、姉に向かって、

「自らを犠牲にして家族を助けているって、自分に酔っているんだわ。(なのに)自分のこととなると、ひたすら逃げてばかりじゃないの」

 とキツいことを言うシーンで、ちょっとスッキリしました。「本音で話し合わないから、ややこしくなったじゃんか!(゚Д゚)」と私も言いたい。
 後半もヒーロー嘘の愛の告白や誘拐など、たくさんの出来事が起こるのですが、少し盛り過ぎ? と思ってしまいました。ジェニー・ルーカス日本デビュー作らしいので、派手派手なものを選んだのかなあ。
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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