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2011 · 07 · 14 (Thu) 07:31

◆『悪魔に捧げた純潔』サラ・クレイヴン

◆『悪魔に捧げた純潔』サラ・クレイヴン(ハーレクイン)
 ナターシャは親を亡くしたあと、ギリシアの養父の元で育てられたが、養父の死後、家族で経営してきた海運会社が傾き始めた。自立して家事代行業を営んでいたナターシャはロンドンから呼び戻され、時間稼ぎのため、ライバル会社社長アレックスへの結婚申込書にサインしろと義兄たちに迫られる。不本意ながら家族のためならとサインしたが──。("The Innocents Surrender" by Sara Craven, 2009)

 邦題すごいですが、あらすじもこれだけだとよくわからないよね(´・ω・`)。
 ヒロイン家とヒーロー家には昔からの確執があり、これを解消するための結婚をしない? みたいな内容の手紙に彼女はサインをするのです。「どうせ断られるから平気平気」って言われて。でも、その確執の内容を彼女は知らないんだよね。両親を亡くしているので「家族」を盲信しているところもあり、義兄たちが自分を利用したり、義姉が理不尽な非難をしても、あまり彼らを悪く言わない。
 でも結局、ヒロインは一人蚊帳の外に置かれていたわけです。確かに彼女は本当の「家族」ではないから当然かもしれないけど、だからといってゲームのコマのように使われていいはずはない。
 ヒーローも、同じことが言えると思う。どうせ知らなきゃいけないことなんだから、ヒロインが処女だとわかった時点で、最初から順序立てて聞いていろいろ事情を話して、三年前からやり直したらよかったのにね(^^;)。それはそれで、その時の彼女の反応次第だけど、面白いプロットになりそう。
 でもヒロインを深く愛する故の失望(誤解だけど)や、そう思いながらも彼女のためにいろいろ用意したりするのは楽しかったんだろうなあとか、辛抱たまらんという感じの唐突なプロポーズとか、三年前の荒れ具合とか、始終悶々としている様子とか──ヒーロー視点はほとんどなかったけど、想像して楽しめました。愛していることを自覚していても、なかなか頑なというか、本人も含めていろいろとめんどくさい確執だったね……。けど、一番の悪者は養父か。
 とにかく、親世代の後始末を子供に回さないでよね、と思いました。(´Д`)ハー
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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