Top Page › 映画の感想 › 旧作の感想 › □『ブリット』

2011 · 07 · 20 (Wed) 07:26

□『ブリット』

『ブリット』"Bullitt" 1968(DVD)
 サンフランシスコ市警の警部補ブリットは、チャーマース上院議員から聴聞会証人の護衛を命じられる。ロスというその男はマフィアの裏切り者だったが、なぜか監視の目をかいくぐり殺し屋の侵入を許して、命を落とした。ブリットは裏に何かあると踏み、ロスの死を隠したまま捜査を続ける。(監督:ピーター・イエーツ 出演:スティーヴ・マックイーン、ロバート・ヴォーン、ジャクリーン・ビセット、ロバート・デュバル他)

 家族が突然、スティーヴ・マックイーンの映画を見たいと言い出したので、借りてきました。
 昔見たことがあるけど、残念ながらテレビでだったし、憶えているのはマックイーン扮するブリットと恋人のジャクリーン・ビセット(美しい)が道端で口論するシーンのみ。有名な坂道のカーチェイスシーンすら憶えていなかったなあ。
 CG合成などを使っていないカーチェイスは迫力満点でした。ウィキペディアによれば、実際に猛スピードで車を走らせて撮影したそうだけど、車窓からの坂道はかなり怖いです。サンフランシスコって住むと足腰鍛えられそうですね(歩いたりしないか(^^;))。
 しかしそのシーンを見ている時に、
「この追跡は、捜査に必要なの?」
 と無粋なことを考えてしまった私……orz
 作中で、ブリットは有能な刑事ということになっています。それは強引で無茶な捜査をするからこそ、というのがわかるシーンでもあるのですが、行き着く先がアレでは、とチラッと思ったり思わなかったり……。
 もう43年前の映画ですから、今では不可能な捜査やシチュエーション、撮影もあります。パンナムがまだあったりね(´д`;)。空港の滑走路での追跡シーンも恐ろしいですよ。
 とはいえ、画面作りや音楽(ラロ・シフリン!)とその使い方、そしてマックイーン自身がクールでかっこいい。家ではだらしない男なんだけど、仕事になるとビシッとする。ロマンス小説でよく表現される「ハンサムとは言いがたいが、荒削りな容貌が魅力的」というヒーローのようです。
 仕事にのめりこんでいる時のブリットを見て、「感情が麻痺してしまっている」とそしる恋人に何も言えない。アクション映画という印象が先走る作品ですが、古いものなので全体的にはテンポゆるめだし、けっこうな閉塞感もあります。議員や上層部からの圧力、救えない犠牲者、出ない答え──。
 でも、家へ帰るとあんなに怒ってたのに彼女がちゃんと来ていたり。
 思わず心の中で、
「なんだ、けっこうリア充じゃん」
 ──( ゚д゚)ハッ! この頃にこんな言葉はなかった……orz
(★★★☆)
[Tag] * ★★★☆

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント