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2011 · 07 · 24 (Sun) 22:34

▲『アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う』ゲイル・キャリガー

▲『アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪(おとな)う』ゲイル・キャリガー(ハヤカワ文庫FT)
 異界族の存在を受け入れた19世紀のロンドン。突然、人狼や吸血鬼が人間に戻り、幽霊が消滅する事態が起こる。そんなことができるのは反異界族の者だけだ。疑われたアレクシア・マコン伯爵夫人は謎を解くため、スコットランドへ旅立った夫を追って、飛行船に乗り込む。("Changeless" by Gail Carriger, 2010)
・〈英国パラソル奇譚〉シリーズ第2作

 読み終わるのに時間がかかったのですが、決して面白くなかったからではなく──やっぱりロマンス脳になっているもので(^^;)、前作『アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う』で夫婦になったヒーローヒロインへの萌えがちと少なくてね。ラブラブなんだけど、夫婦になると別々に行動する場合も多いから。
 それに、ヒーローは人狼なのでまさにワンコ的な愛情表現でかわいらしいのですが、ヒロインは〈魂なき者(ソウルレス)〉のせいなのか、非常に現実的。サバサバで単刀直入。まー、つまり本人にあまり色気がないのですね(´∀`;)。ロマンス的にするには、ヒーローと絡ませないと。(HOTシーンが多ければそれはそれで文句があるくせに──まったくわがままだな>私)
 飛行船に乗ってスコットランドの人狼城へ行く時なども別行動で、ヒーロー視点がない。これがけっこう長い上に、ヒロインの親友や妹という賑やかしがテンポをのろくさせていたかな、と思いました。ページにびっちりと文字が詰まっていて、思ったよりも長い物語なんだけど、もっと削ってもよかったんじゃないのか。全部伏線かもしれないんだけどね。その可能性も高そうですが……。
 ただ「異界族がなぜ人間に戻ってしまうのか」という謎の真相がとても面白いし、ラスト近くに起こる衝撃的な──「そ、そんなぁー(´д`;)」と言っちゃうような出来事のために、続きへの引きがすごく強い。しかもロマンスとしての山場!
 飛行船のところを読んでた時は、

「続きは買うけど、すぐに読まなくてもいいかな?」

 と思っていたのに、ラストを読んだ時には、

「早く続きが読みたいよー!ヽ(`Д´)ノ」

 となってました。
 だから、飛行船のところが残念で残念で……orz タイトルにもなっているというのに……。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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