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2011 · 07 · 28 (Thu) 07:49

◆『架空の恋人』ヘレン・ブルックス

◆『架空の恋人』ヘレン・ブルックス(ハーレクイン)
 社長秘書のジーナは、社長の息子ハリーに一年間片想いしていた。だが、彼は決して振り向いてはくれない。つらい想いを断ち切るため、長年勤めた会社を辞めてロンドンへ移ろうとしているジーナに、彼は問う。「ここを出ていくのは、恋人に裏切られたせいか?」──彼女が思い浮かべたのは、ハリー自身だった。「違うわ。関係を終わらせたいと決めたのは私の方よ」("The Billionaire Boss's Secretary Bride" by Helen Brooks, 2008)

 珍しく私好みのヘタレヒーロー(´д`*)。
 しかも、「自分で自分に嫉妬」という、もっとも無駄な苦悩を味わわせるおいしいシチュエーション。

「僕はあれこれ言いすぎた。それもつまらないことばかり」

 と終盤で反省したように、ヒーロー墓穴を掘りまくり。「口は災いのもと」を地で行っています。
 序盤ではちゃんと自覚もしていないので、不器用というか、とにかく引き止めたくて必死なあまり、口説き方がすごく下手ピーです(´∀`;)。やったことないから探り探りというのが見え見えなのですが、彼自身によって先入観を植えつけられたヒロインにはわかってもらえない。
 彼女が本人を「架空の恋人」に仕立てて、いろいろその「彼氏」の話をするたび、いちいち腹を立てる。

「そんな男は、君にふさわしくない!」

 ──当然ヒロインに、「よく言うわ(-"-;)」とひそかに突っ込まれていました。知らないって怖いよね……。
 そのあとも涙ぐましいというか、その場の思いつきというか、何でも利用してしつこく彼女を引きとめようとしますが、そう簡単には伝わらない。一生分の苦労をしたのではないか、と思いますが、ここまで報われないとスカっとするですよー!ヽ(゚∀゚)ノ(もちろんちゃんとハッピーエンドですけど)
 ぐるぐるじれじれな展開なので、イライラしちゃう人もいるかもですが、私はとっても楽しみましたー(´∀`)。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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