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2011 · 08 · 07 (Sun) 13:58

◆『砂漠よりも熱く』ダイアナ・パーマー

◆『砂漠よりも熱く』ダイアナ・パーマー(ハーレクイン文庫)
 石油会社の地質調査員ジェニファーは、貴重な鉱脈の調査のため、砂漠へ派遣される。極秘調査のため、護衛には保安責任者のハンターがつく。彼はジェニファーに対しての態度が冷たく、いつも言い争いのような会話ばかり。だが彼女は、そんなハンターに惹かれていた。そんな彼と二人きりで一週間、砂漠でキャンプだなんて……。("Hunter" by Diana Palmer, 1990)

『キスして、王子さま』のスピンオフです。今月の新刊。
 ヒロインは才色兼備の27歳。だけど、今まで出会うのが彼女の美貌しか見なかったり、仕事を理解してくれない男ばかりだったので、男性経験なし。ヒーローに言わせてばかりでない気の強さはあるけど、とても自分の気持ちに素直な女性。
 片やヒーローは10歳年上のネイティブ・アメリカンのハーフ。人種差別を受けたり、白人の母に捨てられたりしたせいで「愛」や「家族」に期待せず、だいぶ頑なになっています。
 でも、ヒロインのことはずっとずっと、ずーーーっと気になっている。

「彼はジェニファーが欲しかった。この数年間、ハンターは彼女に対する熱い欲望をなんとか抑えてきたが、ここへきて持て余しぎみになってきた」

 ……おばちゃんが教えてあげよう。ハンター、それはね──片想いっていうんだよ(゚Д゚)!
 とはいえ、自覚はちゃんとしているのです。外でも自分の中でも言葉にしないだけ。ヒロインのことは外見も中身も美しく、大切な上に尊敬できる存在だと思っている。ただ、幼い頃に母からつけられた傷やハーフである故の居場所のなさ、ネイティブ・アメリカンへの偏見の目に長いことさらされ、ヒロインと結ばれたとしてもそのあと去られたら、と考えると怖くて、深い仲になるのを踏みとどまっている。
 意地悪なことやきついことも言うのですが、すぐに後悔するしスネるし、なかなかかわいらしいです。好きな子をいじめちゃう──高校生くらいかな?(^^;) 鬼畜な奴というより、ツンデレな感じ。
 二人の気持ちはお互いにバレバレなんですが、ヒロインの方はちゃんと言葉で伝えます。ただどうしても思い切れない彼は、心ない冷たい言葉で彼女を遠ざける。
 後半、かなり泣かされました。久々のボロ泣き。こういうシチュエーションには弱い私であった……。ダイアナでこんなに泣くのは『ちぎれたハート』以来かなあ。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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