Top Page › 映画の感想 › 旧作の感想 › ■『時をかける少女』(2010年版)

2011 · 08 · 12 (Fri) 21:30

■『時をかける少女』(2010年版)

『時をかける少女』2010(PSNレンタル)
 大学入学を直前に控えた芳山あかりは、母・和子と二人暮し。ある日、和子は友人の吾郎から一枚の古い写真を受け取り、その直後、交通事故に遭う。つかの間意識を取り戻した時、あかりが止めるのも聞かず「1972年4月6日の実験室へ行かなくちゃ」とくり返す。代わりにその役目を担ったあかりは、母の作った薬を飲んで、タイムリープする。だが彼女が行ったのは「1974年2月6日」だった。(監督:谷口正晃 出演:仲里依紗、安田成美、中尾明慶、勝村政信、石丸幹二、他)

 '70年代といえば、やはりマディソン・スクエア・ガーデンのバッグなのですか……orz
 思わず「出た━━(゚∀゚;)━━!!」と言ってしまいましたよ。時代考証がわかりやすすぎる……。恥ずかしさを感じる筋合いはないのに、若干にじんでくるのはなぜ……?
 ──それはさておき。
 厳密に言えば違うのですが、もはやテンプレとなっている少女の恋物語として、ロマンス映画のカテゴリに収納。
 けど、原型がもうわからない……。何しろ原作を読んだのは30年以上前ですよ。大林宣彦監督版アニメ版の映画、他にもテレビドラマをいくつか見ていますが、何だか全部違う気がする。
 和子の話ではなく、なぜ娘や姪っ子(アニメ版)になるのか? と思うけど、原作者がそれを了承しているんだろうし──。だから最近、私は、

「十代の女の子がタイムリープして、恋をして、最後にはそれを忘れてしまう」

 という話なら、みんな『時をかける少女』なのかな、と思うことにしています。
 で、今回気づいたのは、
「これは、少女にとって最も美しい失恋の物語なのだ」
 ということ。
 失恋はつらいし、恋自体もそんなに美しくなかったりする。思い出として美しくなるまでには時間がかかる。でもこの物語は、「タイムリープ」という不思議な体験とともにかけがえのない恋として昇華したところで、ほとんど忘れてしまう。
 儚く切ないけれども、ほんの少しだけ残った思い出は一生の宝物になる。それはどこまでも愛おしく美しい。
 理想の初恋であり、失恋だよね……。
 でもね……この作品は骨格はそのとおりなんだけど、大きな不満が残る。
 たとえ、もう会えないとわかってても、気休めであっても、希望を残してほしかったんだよね。
「未来で、いつかきっと」
 という希望を。
 この作品の終わり方が悪いというわけではないし、こういうのももちろんアリだと頭ではわかっているのですが、気持ちの上ではどうも切なさの念押しのように思えて仕方がなかった。
 それは私がおばさんだからなのかしら……(´∀`;)? まあ、この映画というか物語は、元々ジュブナイルですから、若いうちに読む(見る)べきものだと思うのです。汚れないうちにね、心がね……orz
(★★★)
[Tag] * ★★★ * ロマンス映画

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント