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2011 · 08 · 19 (Fri) 16:50

●『ふたりの聖なる約束』アイリス・ジョハンセン

●『ふたりの聖なる約束』アイリス・ジョハンセン(二見文庫)
 1196年、スコットランド。姉とともに奴隷から開放されたセレーネは、17歳の美しい少女に育っていた。姉の夫とともに自分たちを救ってくれた戦士カダールからの求婚を待っていたが、彼が自分を置いてかつて所属していた暗殺組織へ赴くことを知る。「離れない」と言ったのに……「そばにいる」と言ったのに! カダールは私を裏切った──。("The Treasure" by Iris Johansen, 2008)

『青き騎士との誓い』の続編です。姉妹の妹の方のお話。
 そのぶ厚さと、ヒロインがツンデレであることがわかりきっていたので、ちょっと手を出しそびれていたのですが、覚悟を決めて読んでみました。
 前作を読んだ時にも思ったけど、姉に輪をかけた超々ツンデレなヒロインです。しかもお子ちゃまではっきり言って高飛車な女の子。アニメやラノベに出てくるツンデレ少女のイメージが重なる。

「勘違いしないでよね、気が変わっただけよ!」
「私が困るんだから、あんたの勝手にはさせないわよ!」
「私をかばってなんて、あんたに頼んでない!」


 ……一字一句同じじゃないですよ(´ω`;)。けど、どうしてツンデレ女子の物言いって万国共通なんだろうか。それを言わせて、何となくうれしそうなヒーロー。
 確かに言葉の端々から想いがダダ漏れですけど。お子ちゃまだし。
 しかし、このお子ちゃまに周囲が引っかき回されて、もう私は何だか疲れたよ……orz ツンデレヒーローにはものすごく萌えるんだけど、ヒロインではイライラするだけなのよね。素直じゃないし、独断的だし、謝るの嫌いだし。超めんどくさい奴、と思ってしまう。
 キャラで話を回す場合、その人が気に入らないとつらいのです……。この作品だって、ヒロインがいなければこんなにややこしいことにはなっていない。ヒーローは普通に生きて戻ってきたかもしれない。死んでいたかもしれないけど、それは二つに一つのことだからね。
 何度もヒロインのせいで危ない目にあっているのに、愛し続けるヒーローはドMなんだろうか……。
 話はけっこう面白いんだけど、ちょっとヒーローにしても、鍵となる聖杯に関わる夫婦にしても、思わせぶりな言い方ばかりで、はぐらかすことで長くなっちゃってる感じがしました。ヒロインは頑固故の堂々巡り、他の人は慎重故の逡巡が多く、テンポが悪いのが惜しい。
(★★★)
[Tag] * ヒストリカル * 二見文庫 * ★★★

最終更新日 : -0001-11-30

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