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2011 · 08 · 27 (Sat) 08:36

●『はじまりはいつもキス』ジャッキー・ダレサンドロ

●『はじまりはいつもキス』ジャッキー・ダレサンドロ(二見文庫)
 子だくさんのフェンストロー伯爵家は破産寸前。この危機を救うためには、長女エミリーが裕福な男性と結婚するしかない、と言われていたが、愛する人と結婚する夢を捨てられない彼女は、女吸血鬼の小説を書き、それを売り出すためにある作戦を決行する。それが、いがみあっていたアメリカ人資産家ローガンと急接近するきっかけになるとも知らず──。("Tempted At Midnight" by Jacquie D'Alessandro, 2009)
・〈メイフェア〉シリーズ第4作

〈メイフェア〉シリーズの最終作です。気の強い伯爵令嬢エミリーのお話。
 このシリーズは、最初の二編がとてもよかったけど、後半はちょっと失速気味だったかしら……。
 でも、今回は冒頭、少しヒロインの言動が私の好みと合わず、読みづらいと思ったんだけど、だんだん性格がわかってくるにつれて、すらすら読めるようになりました。
 しかし、お互いに惚れていることを認めない頑固さがあり、展開は楽しさとイライラが半々。ヒーローがひたすら悶々とする様子は面白かったんだけどねえ。
 ヒロインの宣伝企画力はなかなかだと思いました。出版社が本を出すのを渋っているから、自ら吸血鬼に扮して騒ぎを起こす──まあ、ぶっちゃけヤラセなんですが(^^;)、「このくらいしないと売れないわよ!」みたいなバイタリティは、他の〈ロンドン婦人読書会〉のメンバーにはない部分。実業家であるヒーローにはぴったりではないか。似た者夫婦だね。
 ヒーローの秘密に関しては、少し気になる人もいるんじゃないか、と思いました。私もちょっとだけモヤモヤした。仕方ないとは思うんだけど、彼の葛藤をもっと描いてもよかったんじゃないかな。
 けど、シリーズ全作読んで、満足しました。新しいシリーズも訳されているみたいだし、これからもダレサンドロ作品をちまちま読んでいこうかな。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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