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2011 · 08 · 30 (Tue) 07:48

◆『二十四時間のシンデレラ』ケイト・ウォーカー

◆『二十四時間のシンデレラ』ケイト・ウォーカー(ハーレクイン)
 昨日結婚式を挙げたばかりのリリーは、目覚めた時の夫ローナンの豹変ぶりに驚く。「僕は出ていく。もう二度と戻らない」──昨日は完璧な一日だったのに……いったい何が起こったの? 必死に引き止めるリリーに、彼は言う。「すべてを知りたければ、君の弟に聞くべきだよ」("Wife For A Day" by Kate Walker, 1998)

『ハーレクイン・クラシックス 悲しみの果てに』の一編。
 いきなり出ていった夫に( ゚д゚)ポカーン状態のヒロイン。
 ヒロインの弟(ミュージシャン)は三年前から失踪中。彼女が置き去りにされてからすぐに戻ってくるのですが、三年の間にしでかしたことのすべては語らない。
 ヒロインは出来が悪かろうがたった一人の肉親(両親を火事で亡くして彼女が面倒を見てきた)なので、弟の言うことを信じてヒーローを単純に責めてしまうのですが、それを彼は誤解する。
 確かにヒーローとしても、事情すべてを打ち明けることに抵抗あるだろうというのはわかります。つらいことだし、冷静になれなそうにもない。けど、二人の誤解に関しては書き方としての作為を感じる。理屈として無理がないのに、あまり自然に見えないというのは残念だわ。ましてや、基本的に二人の言い争いで話が進むというのに。
 それに、弟のしでかしたことが重くてね……orz 死人が出ているんだよ。若いし、直接手を下したわけじゃないにしても、被害者側からしたらどうなのよ? 感情的に許せる?
 お話的には許していたし、それももちろんありえることだけど、私は何だかモヤモヤしました。手放しのハッピーエンドとは思えなかったなあ。
 書き方によってはもう少し後味のいいものになっただろうに、とも考えちゃうので、返す返すも残念です。
(★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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