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◆『オタク男とエッチな彼女』ミシェル・M・ピロー

◆『オタク男とエッチな彼女』ミシェル・M・ピロー(集英社文庫)
 売れないカメラマンのキャットは、旅行中に知り合った富豪夫妻から、女慣れしていない彼らの息子に恋の手ほどきをしてほしいと頼まれる。報酬の「有名ギャラリーでの個展」に釣られ、多少の後ろめたさを感じつつも昆虫学者であるヴィンセントの研究室へ向かう。("Bit By The Bug" by Michelle M Pillow, 2006)
・〈ラヴァーズ&シスターズ〉シリーズ第1作



 うーん、そのとおりの邦題なのですが、書店で手に取りにくいではないですか……?
 店員さんはあまり気にしていないと聞いたことあるし、Amazonもあるけどさあ……。ロマンス系のものを多数出している出版社だったら、つけないタイトルだよね。
 それでも読んだのは、最初のこの一行のせい。

「つまり、わたしに息子さんの花を散らしてほしいと?」

 こ、これは──私が集めている童貞系の作品!?
 そしたらもう、恥ずかしくても借りずにはいられませんでした(ごめんなさい、図書館だったのでしたorz でも気に入ったから買いますよ(´∀`;))。
 結果的にヒーローは童貞ではなかったのですが、女慣れしていないのは確か。というか、基本的に虫と自分の研究以外に興味がない。
 反対にヒロインはガツガツの肉食系。仕事が一番、男なんてセフレで充分、という女の子。
 しかしこれもヒーローと接触するまで。仕事だからと、いまいち反応が薄いヒーロー(実は意識しまくり)に対してあの手この手で誘惑しているうち、人柄に惹かれていく。でも、常に罪悪感を感じてて、ついに誘惑に成功しても、二人の気持ちに関して彼が話をしようとしても、はぐらかしてしまう。
 ヒーローが幸せいっぱいなので、彼女はどんどん自分の嘘を重く感じてしまうのですが白状する勇気が持てない、というお約束の展開。
 私は隠し事ができないというか、嘘をつき続けるストレスにすぐ負ける人間なので、こういう状況はちょっと苦手なんですが、男女を逆にして考えてみるとはたと気づく。
 ヒーローの方がヒロインを利用して近づき、惚れてしまった場合に思うのは、罪悪感ではなく、

「きっと許してくれるはず」

 ……こんな根拠のない傲慢な思い込みよりは、罪悪感でじれじれの方がナンボか健全かと(^^;)。
 健全な心と身体の持ち主である二人は、事情が判明して仲違いしても、お互いの気持ちに素直になってめでたしめでたし。ヒーローヒロインともにかわいらしいラブコメでした。脇キャラがちと多い気もしましたが、そんなにウザく感じなかったし、いやなキャラもうまく使っていました。
 今後もこのシリーズはこういうタイトルなんだろうか……。でも、ハーレクインなんかも表紙の絵が恥ずかしい頃があったけど、もう慣れたしな……。今更恥ずかしがる歳でもないしな!(;_;)
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー 集英社文庫 ★★★★ シリーズ

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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