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2011 · 09 · 06 (Tue) 09:13

◆『あの虹を見た日から』アイリス・ジョハンセン

◆『あの虹を見た日から』アイリス・ジョハンセン(二見文庫)
 元スタントマンの兄の療養費を稼ぐため、映画界でも一流のスタントウーマンとして働くケンドラは、次作映画のパーティで監督のジョエルと出会う。誘われるまま一夜をともにするが、彼はケンドラのことを仕事が欲しい新人女優だと勘違いしていた。("Capture The Rainbow" by Iris Johansen, 1984)
・〈セディカーン〉シリーズ

〈セディカーン〉シリーズは安定した面白さと読みやすさがあるなあ(´д`*)。
 シリーズには入っていないみたいですが、『嵐の丘での誓い』の関連作でもあるようです。『ふるえる砂漠の夜に』の数年前の話で、脇キャラの女優さんが名前だけ出てくるってあとがきに書いてあったけど、憶えてないわ(^^;)。
 出生時の複雑な事情と淋しい幼少期を送った影響で、ひねくれているヒーロー。ヒロインも、誰にも頼らず自分の身体一つでたくましく稼ぐプロフェッショナル。ジョハンセンのヒロインらしいです。
 二人とも我が強いので反発しあうのですが、ヒーローのメロメロ過保護ぶりは微笑ましい。何の危険もないのに過保護というのも楽しいけど、何といってもヒロインはスタントのプロですから、始終気が休まらない状態。八つ当たりして疲れさせて、根を上げさせようという子供じみた作戦を実行し、自爆しています(´∀`)。
 でも、最後にはこんなすてきなことを言ってくれる。

「ただいっしょにいて、愛情をそそぐことを許してくれれば、それでいい」

 ヒロインが愛してくれているかわからなくてもこういうことを言ってしまえるヒーローが、私は好きだ。捨て身になんて、なってしまえばそんなにつらいもんじゃないよね。
 軽めの読み口なので、お疲れの時には最適の作品ではないかと。

 それにしても、この作品の中に描かれるようなスタントは今、あんまりやらないのではないか……。
 基本的に生身でできるものはなるべくそっちを選択するようですが、命に関わる危険なものはやはりCG合成だろうなあ。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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