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◆『めぐり逢う時はふたたび』デボラ・スミス

◆『めぐり逢う時はふたたび』デボラ・スミス(集英社文庫)
 大理石の採掘会社と広大な土地を持つ南部の名家の娘ダールは、大叔母が殺されるのを目撃する。恐怖心から沈黙を守るうち、初恋の人イーライの父親に容疑がかけられ、警官に射殺されてしまう。それから25年後、姿を消したイーライが再びダールの前に現れる。



 ああ……何だか時間がかかった……。
 これを読むと普通のロマンス小説が能天気だというのはよくわかるけど、ヒロインの鬱々さ加減に、ちょっとうんざりしてしまった。無理もないんだけど、どうして同情なり何なりの感情移入ができなかったのだろうか。
 思うに、一人称だというのがいけなかったのではないか、と。とはいえ、ヒーローの視点も入っているので、三人称も混在してる。最初からここにはひっかかった。何か効果を持たせるための混在なら仕方ないんだけど、そんな仕掛けはなし。「どうしよう」→「真実を話さなきゃ」→「やっぱりできないわ」といういつも同じ結論に至るヒロインのモノローグがうっとうしいだけ。そういう効果──つまり、ヒロインの内情を存分に見せる、ということならば、成功しているとは思うけど、私には逆効果だった。
 まあ、ヒロインは百歩譲って仕方ないとしても、あのばーさんはねーだろ、と思うよ。支配と保身に石のように凝り固まったヒロインの祖母。ヒロインだけでなく、周りの人間すべてを巻き込んで、いったい何を守ろうとしたのか、さっぱりわかんないんだもん。お金や地位や、あるいは自分自身だとしても、その根拠になるものが見えない。いや、一応あるんですが、大叔母──つまり自分の妹、妹よ! 家族じゃん。それが死んだ時点で目が覚めないってなると、しがみついてることが見苦しく歪んでいるとしか思えない。彼女にとって妹は悪者だったんだろうが、よくよく見れば特に悪いことしてないじゃんよ。正直だっただけで「死んで当然」と思われるなんて、許しちゃいかんのじゃないか? 浅薄だったかもしれないけど、それはお互い様でしょう。
 ヒロインは、一応そういう祖母側の人間に位置していたし、なかなかその呪縛から逃れられない弱さにだいぶイライラさせられたので、感情移入できなかったみたいです。ヒーローはとってもいいのだが、いかんせん、ばーさんがひどすぎて腹立って、そっちにばっか気を取られて損した気分!(`Д´)プンスコ
(★★)
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tag : コンテンポラリー 集英社文庫 ★★

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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