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2011 · 10 · 27 (Thu) 19:36

◆『甘美な愛人契約』リン・グレアム

◆『甘美な愛人契約』リン・グレアム(ハーレクイン)
 義姉が関わるチャリティファッションショーに急遽出演することになったアビーは、そこでロシアの石油王ニコライの目にとまる。チャリティに大口の寄付をするかわりに、食事に誘われたアビーは、その夜の終り、亡くなった夫を裏切る行為にまで至った自分と、誘惑をしたニコライに怒りを覚えることになる。("The Ruthless Magnate's Virgin Mistress" by Lynne Graham, 2008)
・〈三人の無垢な花嫁〉三部作第2作

〈三人の無垢な花嫁〉となっていますが、無垢というより、お子ちゃまな感じです。
 まあ、かなり似たようなもんですが。無垢故に残酷だったり、短絡的だったりする。タイトルに偽りはないよね。じゃあ、反面魅力は?
 どうも前作『裏切りのハネムーン』でも思ったけど、子供っぽい癇癪というか、プライドの高さが目についてしまう。リン・グレアムというと、たまに「天然」なヒロインが出てきて、ヒーローをキリキリ舞いさせるのが好きだったりするんだけど、「無垢」の場合はちと違うらしい。
 仕事ではシャキッとしている普段の自分が、ヒーロー(『裏切りのハネムーン』ヒロインの異父兄)を前にするとモジモジムラムラになってしまうことにイラついてたまらん、というのはよくわかりました。それはヒーロー側も同じなんだけどね。
 肉欲に流されるリン・グレアムのヒロインは、腹いせにヒーローに当たり散らすなあ。今回もご機嫌をとろうとして高いものあげても全然喜んでくれなくて、ヒーロー(´・ω・`)ショボーンとしてたよ。
 ヒロインがイライラする気持ちもわからないでもない。亡夫にはだまされてたし、兄には会社の金を使い込まれるし、ろくな男がいないことを無意識に感じていたのでは。でも、あんまり同情できないのよね……。同情もできないのなら、ドアマットヒロインの方が(私としては)まだ読後感がいいなあ。
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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