Top Page › 読書の感想 › ジェニー・ルーカス › ◆『仕組まれた情事』ジェニー・ルーカス

2011 · 10 · 31 (Mon) 21:15

◆『仕組まれた情事』ジェニー・ルーカス

◆『仕組まれた情事』ジェニー・ルーカス(ハーレクイン)
 タロス・クセナキスは耳を疑った。二ヶ月半前に自分を裏切り、姿を消した愛人イヴが、記憶喪失? そして、自分の子供を身ごもっているとは……。目を覚ました彼女が芝居をしているわけではない、とタロスは気づく。しかも、目の前のイヴは今までの妖艶な彼女とは別人のようだった。彼は、彼女に結婚を申し込む。復讐を完結させるために。("Bought: The Greek's Baby" by Jennie Lucas, 2009)

 前にも似たような記憶喪失もの(サンドラ・マートンの『ふたりのジョアンナ』)を読みましたが──もしかして、「記憶喪失&双子」という組み合わせと同じくらい「記憶喪失&別人みたい」というパターンも定番化されているのかしら?(「記憶喪失&双子」は少し古い感じがしますな)
 ヒロイン、かなり長い間の記憶をなくしています。11年。それは、父の復讐のための準備期間。ヒーローに近づくための偽りの生活の年月。
 でもそれは、身勝手な亡き両親が娘に押しつけた憎しみから生まれたもの。
 女として一番美しい時間を無駄な復讐に費やしていたと思うとヒロインが哀れですが、出会いのきっかけになったと思えば、いくらか救われるか。でも、せめて母がもう少し正直であれば、と思わずにはいられん(´・ω・`)。
 ヒーローにもヒロインにも手厳しいお話です。ヒーローの必死さはハーレ屈指のものでは。けど、「記憶喪失&別人みたい」というパターンの新鮮味はあまりないし、記憶を取り戻すプロセスの都合良さは否めない。
 でも、ドラマチックなんだよねー。盛り上げ上手だ、ジェニー・ルーカス。
 迷ったんだけど、このうまさと必死なヒーローに対して、ちょっとオマケしてしまったよ(´∀`;)。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント