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□『コンテイジョン』

『コンテイジョン』"Contagion" 2011(11/12公開)
 香港出張から帰ってきたベスは、次の日家で倒れ、まもなく死亡する。彼女と接触した家族や知人、そしてすれ違った他人から世界中にウィルスがばらまかれ、人々が死亡していく。調査のため派遣された医師のミアーズは、感染した患者や家族に聞き込みを開始。一方でWHOのレオノーラは、香港での感染源を探ろうと、ベスの行動を遡っていく。(監督:スティーヴン・ソダーバーグ 出演:マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレット他)



 豪華なキャストの割には地味な映画ですが、見応えありです。
 突然変異らしき謎のウィルスに侵された人々が世界各国で倒れ、そこから爆発的に感染が広がっていく様子を淡々と描いている映画です。豪華キャストは、このパニックに対する様々な立場を演じています。ベス役はグウィネス・パルトロウ、マット・デイモンはその夫で、感染しない体質とわかるごく普通の人。ミアーズ医師はケイト・ウィンスレット、レオノーラ役はマリオン・コティヤール。ローレンス・フィッシュバーンはミアーズの上司で、ジュード・ロウはネットで政府の情報操作批判を煽るフリージャーナリスト。
 でも、誰かが主役ということはなく、ドキュメンタリーのように日一日とひどくなっていく状況を冷静に映しだしていきます。その時々で重要な役割を果たす人の視点になるだけ。
 日本だったらどうなるんだろう、と思わずにいられない。アメリカ人が、あんな状況になってもマスクをしないのがよくわからん……。気休めとか言うけどさあ、最低限の礼儀と防御じゃないの?(´д`;) スーパーの買い占めや略奪シーンはあったけど、日本だったら絶対にマスクに群がるシーンは入るよな、と思った。(最後の方ではみんなしてましたけど)
 視点が定まらないと言いつつ、やはりアメリカ人視点が中心かしら、とは感じました。
 小松左京さんは今年お亡くなりになってしまったけど、彼の『復活の日』を今映像化したらどうなるのかなあ、と考えてしまった。ていうか、新型インフルエンザとか気管支系の謎の病気とか聞くと、反射的に『復活の日』を思い出すのですよ、私。すっごく刷り込まれてる!
 私の中では、これを超えるものってないのかもしれない、とチラッと思いました。話は全然違うってわかってるし、面白いんだけど、なんというか──それを読んだ時の興奮や感動とかを別のものでは味わえない、というか、ああ、また上書きしてくれなかった、という残念な気持ちですかね……。超勝手な言い分ですけど(^^;)。
『復活の日』を、読み直すしかないよな……。
(★★★☆)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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