Top Page › 読書の感想 › シャノン・マッケナ/シャノン・アンダーソン › ◆『3時15分、いつものカフェで』シャノン・アンダーソン

2011 · 12 · 08 (Thu) 22:00

◆『3時15分、いつものカフェで』シャノン・アンダーソン

◆『3時15分、いつものカフェで』シャノン・アンダーソン(ヴィレッジブックス)
 両親を亡くしてから歳の離れた妹の面倒を見てきた大学院生のネルは、バイト先のカフェに毎日やってきて、同じものを注文する男性が気になっていた。彼に何とか別の物を注文させようとするが、にべもなく断られる。そんな時、割のいいバイトの話が舞い込み、面接に向かうと、そこには社長として例の彼──ダンカンがいた。("Isn't It Romantic" by Shannon Anderson, 2000)
・アンソロジー『キス・キス・キス 3時15分、いつものカフェで』

 シャノン・アンダーソンはシャノン・マッケナの別名義ですが、このくらいの長さだとあまり変わりがないような気がする。HOTシーンがあっさりか濃厚かの違いくらいじゃないのかなあ。(最近、HOTシーンは斜め読みなので(^^;)余計にそう思う)
 ヒーローは決めたルールを逸脱したくないタイプ。規律正しいプログラムを手がけるコンピュータ会社を設立したのに、弟が「ゲーム作りたい!」と言い出し、興味もないのに協力することになる。
 剣と魔法のゲームに必要な詩を書くライターのバイトに応募したヒロインは、19世紀の女流詩人を研究する夢見がちな女性。ロマンスに関してのこだわりを曲げません。
 ヒーローは堅苦しいですが正直で、興味ないことに対しては浮世離れした反応を示す。本当にそう考えたから、お花あげたり、「きれいだ」とほめたたえているのに、

「そんなロマンティックな演出しないで!」

 とヒロインに言われて困惑する。
 論理的な天然と頑固なロマンティストのカップルです。二人のズレが前面に出る会話がテンポよくて楽しい。そして、決して折れないヒロインに対してヒーローがついに屈服し、空気の読めない女子学生の前で必死にがんばる姿がおかしいです(´∀`)。
 やはりシャノンはコメディを書くべきだと思うわ。アンダーソンでもマッケナでもどっちでもいいから、ガチなラブコメが読みたい。絶対に面白いよ! もう書いているんだったら、早く翻訳してほしいな~(´д`*)。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント