01
1
2
3
5
6
7
8
9
10
11
12
16
17
18
19
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
   

◆『残酷な遺言』エリザベス・ローウェル

◆『残酷な遺言』エリザベス・ローウェル(MIRA文庫)
 学生のララは、モンタナの牧場地に関する歴史を調査するために大学からロッキング・B牧場に派遣された。かつてはこの牧場の敷地内に住み、牧場主の養子カーソンをひたむきに愛したララだったが、身を捧げようとした彼女を彼は拒絶した。あれから4年たったが、心は癒えていない。("Sweet Wind, Wild Wind" by Elizabeth Lowell, 1987)



 大人の身勝手な欲望と憎しみに巻き込まれた子供たちの苦悩の物語。
 牧場に執着し続けたヒーローの養父は、出資者の孫娘と結婚したけれども、妻を愛することはなく、二人の間に子供も生まれなかった。結婚や相続のことでたくさん契約を交わした夫婦は、ヒーローを養子に迎える時もそのとおりにして、結果ヒロインは父親であるヒーロー養父からの認知をもらえなかった。
 ヒーロー養母も悪いけど、一番悪いのは養父よね。ヒロイン母は、十代で彼女を産んだようだから、子供同然ですよ。ていうか、立派な犯罪だよね(´д`;)。
 とにかく、そんな荒んだ環境のど真ん中に置かれたのは、実はヒーローで、ヒロインは若くして亡くなった母と祖父から愛情を受けて育つ。牧場に帰ってきた彼女を「今度こそ手に入れてやる」と固く決心するヒーロー。
 ヒーローが頑なになったのは無理ないし、4年前ヒロインに対して復讐を仕掛けたのも、若気の過ちと言える。そのあと、養父がまためんどくさい遺言を残したことを言えないまま結婚しちゃった気持ちもわかる。一応、ヒロインを男性恐怖症にしちゃったことを悔やんでもいるし。
 ただ私としては、全部打ち明けた状態での契約結婚というのが一番の好みではある。そっちのお約束の展開の方が、言う勇気のない隠し事がバレたあとのお約束より好きなのです。どっちもお約束で、全部わかってしまうほどのテンプレというのも同じなのに。
 つまり、単に「言う勇気のない隠し事」が嫌いってだけで(´ω`;)。それをやってるのがヒーローってとこがまたね……(-ω-;)。もちろん、ヒロインでもいやなんですけど、つい、
「男でしょ!!(゚Д゚)」
 と言いたくなるのですよね……。
(★★★)
web拍手 by FC2

theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー MIRA文庫 ★★★

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: おはようございます。

 コメント、ありがとうございます。
 ドロドロですよね、ほんと。
 けど、ローウェルってそこら辺サラッと書いてて、そういうのは好きなんですけど、やはりヒーローに勇気がないという設定は──ちと情けない(^^;)。
 彼も状況もとても複雑っていうのは、わかるんですけどねえ……。
Secret

文字を大きく・小さく

    Twitter&ランキング



    いつもありがとうございます♪


    書評・レビュー ブログランキングへ

    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
    にほんブログ村

    最新記事

    カテゴリ

    ユーザータグリスト

    最新コメント

    最新トラックバック

    リンク

    RSSリンクの表示

    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    検索フォーム

    English Translation

    English English得袋.com

    アンケート

    QRコード

    QRコード

    FC2カウンター

    カレンダーと月別アーカイブ

    プルダウン 降順 昇順 年別

    12月 | 2020年01月 | 02月
    - - - 1 2 3 4
    5 6 7 8 9 10 11
    12 13 14 15 16 17 18
    19 20 21 22 23 24 25
    26 27 28 29 30 31 -


    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
    ★★★★からがおすすめです。
    くわしい注意書きは→コチラ
    リクエストは→コチラ

    最近読まれている記事

    ブログパーツ

    最近の拍手ランキング

    人気の記事

    本ブログ村PVアクセス

    ユーザータグ

    ★★★☆ ロマンス映画 シリーズ 創元推理文庫 ロマンス以外 ★★★★ ラズベリーブックス ヒストリカル その他の出版社 ★★☆ 資料用 サスペンス/ミステリ ハーレクイン(文庫含む) コンテンポラリー ★★★★☆ MIRA文庫 ★★★ ライムブックス 扶桑社ロマンス 新潮文庫 角川文庫 ★★★★★ ハヤカワ文庫 マグノリアロマンス フローラブックス 集英社文庫 パラノーマル アンソロジー 二見文庫 ヴィレッジブックス ★★ ランダムハウス講談社 ★☆ ソフトバンク文庫 サンリオ 文春文庫 ラベンダーブックス ラベンダーブックス(幻冬舎) オーロラブックス(宙出版) 講談社文庫