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2011 · 12 · 23 (Fri) 09:25

◆『聖夜に永遠の愛を誓って』ヘレン・ブルックス

◆『聖夜に永遠の愛を誓って』ヘレン・ブルックス(ハーレクイン)
 クリスマスイブの夜、ミリアムは夫ジェイの元から逃げ出した。彼が秘書と浮気をしていることを知ったからだ。「潔白だ」と言う彼の言葉を、ミリアムは信じられない。それから十ヶ月後──彼はやっと彼女の前に現れた。離婚を主張するミリアムに、ジェイは言う。「クリスマスまでの数週間、もう一度僕と暮らすんだ」("The Millionaire's Christmas Wife" by Helen Brooks, 2009)

 クリスマスなので、時季に合ったものを読んでみました。
 浮気は、秘書の罠です。しかし、仲がこじれたのはヒロイン自身の問題。夫を信じられないというか、一番信じられないのは自分──戦うべきは自信のない自分、という物語です。
 ヒロインのことをひたすらに愛するヒーローの誠実さと、彼女の頑なさの対比が多いので、イライラする人もいるでしょうが、自分の劣等感とか幼い頃に植えつけられた先入観に次第に向き合っていく過程は真摯で、真面目なヒロインだと思いました。プライドだけだと私もイライラするんだけどね。
 ヒーローも一方的に怒るだけでなく、彼女を理解することに努め、話し合いが足りなかったと反省する。夫婦の問題なんだから、どっちかが我慢しているだけでは事足りないとわかりあっていきます。
 罠をかけた性悪秘書にもちゃんとしっぺ返しがあって、
「神様っているのね(・∀・)」
 という気分になれます。
 クリスマスに読むのにぴったりの、切なくも温かいロマンスです。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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