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◆『シュガーキャンディはご機嫌ななめ』スーザン・アンダーセン

◆『シュガーキャンディはご機嫌ななめ』スーザン・アンダーセン(ラズベリーブックス)
 休暇中のシェフのリリーは、旅行に出かけた友人ヴェロニカから屋敷を借りることになった。ところがヴェロニカの兄で海兵隊員のザックが突然帰ってくる。人にだまされやすい妹に取り入った女だと決めつける彼に腹を立てたリリーは、妹の婚約者の家へ押しかけようとしたザックの車へ強引に乗り込む。("Getting Lucky" by Susan Andersen, 2003)
・〈マリーン〉シリーズ第2作



 これがシリーズ一作目だと勘違いして読んでしまったよ……orz シリーズものは最初から読む主義なのですが、まあ、しょうがない。特に支障もないみたいだし。
 楽しかったです。ラブコメですな(´∀`)。シスコン男の卒業話。
 ヒロインのリリーは、シュガーキャンディ(わたあめ)みたいな金髪とコンタクトみたいなブルーアイ、小柄な巨乳でおしゃれ大好きという外見のせいで「オツムがちょっと(略)」と誤解されやすい人だけど、本当は堅実な働き者。自分のレストランを開くのが夢です。
 ヒーローが先入観からさんざ彼女を罵るんだけど、むきになってもどうせ聞かないからとスルー。あとでわかった時のリアクションを楽しみにしています。
 不満を言えば、このリアクションがちと物足りなかった。ていうか、ヒロインが優しすぎる。もっといじめて、ヒーローに平謝りさせてもいいと思うけどっ、まあ、彼の情けなさというか、恥かきぶりはこれだけではないので、仕方ないかなあ。
 ヒーロー、ろくでなし婚約者の家に乗り込んだつもりなのに、資産家の自分んちよりも金持ちとわかったり、その上、妹と婚約者がそろって誘拐され身代金を要求されるという事態になる。ヒロインにムラムラするし、妹は心配だし、いろいろバツの悪い思いばかりだけど、ベテラン海兵隊員としてのプライドは曲げない。
 この作品を読んでる時、こんな記事を見つけたのですよ。

「ゲイではない男性の男らしくない行為は御法度のアメリカ」

 マッチョであることをほぼ強制されるような社会もつらいなあ、と思ったり。トートバッグも持てないとかってなんなのさ(´ω`;)。
 ヒーローの両親は医師で、辺境地域の医療に人生をかけている人たちだったのです。彼は小さい頃からほったらかされ、妹が生まれたら11歳の彼に託して祖父母の家に預けられ、それ以降はほとんど会わなかった、という境遇なのです。赤ん坊の妹を抱え、「この子を守らなくちゃ」と思って、同じようにかわいそうな子供である自分のことは我慢してきた人。
 そりゃあ、自分をさらけ出せる優しいヒロインには、メロメロになるよね(´∀`;)。
 そして、ヒロインは優しいだけじゃなく強い、というのも長編ロマンスの一つの常識なんだろうね。相手は弱かったけど、戦ってましたよ。
 脇キャラの話もあまり出張らず、いいアクセントになっていました。軽い読み口が、とてもよかったです(´∀`)。
(★★★★)
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genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ラズベリーブックス ★★★★ シリーズ

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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