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2012 · 01 · 06 (Fri) 23:11

◆『甘い闇の記憶』ペニー・ジョーダン

◆『甘い闇の記憶』ペニー・ジョーダン(ハーレクイン)
 心臓病の祖母を看病するために、カレッジは故郷へ戻ってきた。幸い今までのキャリアを活かせる職場が見つかったが、なぜか雇い主の大富豪ギデオン・レイノルズとどこかで会ったことがあるように思う。祖母の話を聞くと彼は手術の費用を用立ててくれたが、やがてカレッジは思い出す。やはり彼とは会ったことがある。それは十年前、まだ少女の頃の忌まわしい記憶と結びついていた。("An Unforgettable Man" by Penny Jordan, 1995)

 ペニー・ジョーダン、去年の12月31日にお亡くなりになりました……。(News)(Wikipedia
 がんを患っていたそうです。好きな作家さんが亡くなると、やっぱり悲しいなあ……。
 追悼の意を込めて家にあった本を再読しようと思ったんだけど、あまり好きなものではなかったので、急遽買ってきました(他の本はしまいこんでしまってて)。
 そしたら、これが当たりだった。(ここからはいつもの調子に戻りますよ)

 ヒーロー、超ツンデレで言葉攻めな奴。クセは強いですが、私は超好みです(´∀`)。
 ヒロインを誤解して、という状況ではあるしヒーロー視点はないのですが、本心はバレバレ。ぐっちゃぐちゃな彼の心の中を想像すると萌えるわ~。
 ヒロインはかつて継父とその娘(義姉)に虐待を受けていた過去があります。継父からは言葉によるモラハラとセクハラ、そして義姉からのいじめ。実母は防波堤にならず。肉体的に虐待される手前で、何とか祖母に助けだされます。そのきっかけとなったのが、当時継父に雇われていたヒーローとの出来事。義姉の策略により、抱き合っているところを継父に見つかり、彼は仕事をクビになってしまう。
 それがあったから今の地位もあるんでしょうが、面接に現れたヒロインを見て、つい復讐を決意してしまうわけです。しかも激しく愛憎相半ばしてますから、ヒロインに対しての仕打ちは、ほとんど犯罪(^^;)。

「えっ、もうこれしかページないのに、まだこんな状態!?」

 と本気で思ったよ(´∀`;)。私は非常に楽しめましたけど、ダメな人はダメかもしれません。そしてここでもやっぱり、お金持ちなのにヒロインのことをちゃんと調べないというのがデフォルトです。
 その残り少ないページ数でハッピーエンドになるんだけど、そこがどうしても短すぎるのが残念(´・ω・`)……。あっけないというかあっさりというか。
 とはいえ、どうすればもっと盛り上がるのかなあ、と考えると、よくわからない。お約束というか、入れてほしいものは入っているんでね。ずるずる長くなるのもダメだと思うし……難しい。ある意味、とても現実的かも。

 ペニーさんが亡くなったことは悲しいけど、読んでいない本の中にはまだまだこれみたいに面白い作品があるんだろうなあ。
 彼女の作品は、このまま生きていくんだよね。物語の命は長い。当たり前のことだけれど。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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