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2012 · 01 · 29 (Sun) 18:10

▲『めぐりゆくケルトの瞳』エリン・クイン

▲『めぐりゆくケルトの瞳』エリン・クイン(ヴィレッジブックス)
 アリゾナ州のアンティークショップで働くダニーは、久しぶりに「幻の世界への案内人」に邂逅する。戦士のようなその男は、彼女を洞窟のようなところへ連れていく。そこで女性と二人の子供が男に脅されているのを見る。そして、幻とは思えない衝撃を受け、ダニーは自分が墓の中に倒れているのを目撃する。("Haunting Beauty" by Erin Quinn, 2009)

 ヒーロー(名前はショーン)とヒロインの出身はアイルランドの島で、先祖はドルイドだったといわれています。
 双方の一族に伝わる不思議な力と“ブック・オブ・フェンノア”という本を巡る物語です。
 ヒロインは母に置き去りにされて、里親に育てられています。母と双子の弟は行方不明で、殺されたのでは、と言われている。容疑者とされたのは、ヒーローの父親。だけど、自殺してしまっていて、真相は藪の中。
 二人は20年前にタイムスリップして、謎を解き明かし、不幸な過去をどうにかしようとする。
 なかなか面白かったし、最近珍しいほどの一気読みができたのですが、うーむ、なんか物足りない……。
 タイムスリップものですからそういうプロットの穴を突っ込む気はありません。展開に動きがあって、テンポもいい。HOTシーンでひっぱらないのも好感。
 じゃあ何にひっかかったのか、と考えると──ヒロインの持っている力が、けっこう「何でもあり」みたいになっていることかなあ。
 能力者は何人か出てくるんだけど、割とみんな曖昧な力というか、それぞれがよくわかっていないというか──そこら辺の解説者の役割であろうヒーローの祖母も「そういうもんよ」みたいに適当で(´∀`;)、少しはぐらかされたような気がしないでもない。神秘的にしたかったんだろうけど、「何でもあり」は反則じゃないかしらー。醒めてしまうではないですかー(´・ω・`)。
 あと、犯人バレバレなのにヒロインがそれに気づかないのは──無理のない設定になってるけど、無理だよね、やっぱり(´ω`;)。
 せっかく読ませる力があるのに、惜しいなあ、という気分です。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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