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2012 · 02 · 19 (Sun) 19:40

◆『キャロラインはその朝、ドレスのファスナーが上がらなかった』ナンシー・ウォレン

◆『キャロラインはその朝、ドレスのファスナーが上がらなかった』ナンシー・ウォレン(HR by HARLEQUIN)
 元モデルのキャロラインは、結婚して五年。愛されていると思っていたのに、ある日夫ジョナサンが寝室で裸の女と一緒にいるところを見つけてしまう。家を飛び出し、夫が社主である新聞のライバル紙記者として働きながら、離婚に向けて動いている。だが、彼は断固として浮気を否定し、「戻ってきてほしい」と言う。("A Cradle For Caroline" by Nancy Warren, 2003)(※旧タイトル『優しい嘘つき』)

 2/20に創刊されたハーレクインの新レーベル「HR by HARLEQUIN」の一冊で、旧タイトルは『優しい嘘つき』です。
 新タイトルのインパクトとふてくされ気味(でもモフモフでかわいい)のにゃんこの表情が合っていて、なかなか素敵な表紙です。
 内容も、浮気(誤解だけど)で揉めるバカップル夫婦のドタバタラブコメ。こういう路線のなら、新レーベルにぴったりなのではないか、と思いました。
 とはいえ、何だかヒーローに対してモヤっとしたものを感じた。この人、最初の方でさんざみんなから「スノッブ(気取り屋)」とからかわれているんだけど、どうもそのイメージがつかめなくて。でも、最後の最後に、ようやくわかった。この人は、のんびりおっとりなお坊ちゃんだったのね(^^;)。
 だってー、なんかヒロインが家を出ていっても、ほっとくというか、「考える時間をあげるため」とか言って連絡取らないとか。最初に勘違い女が家に忍び込んだ時はそれでもいいかもしれないけど、二度目の時はダメだろっ(´д`;)! あれはダメ押しになっちゃうだろっ。
 だいたい最初の段階で「悪いことしてないし」と悠長に構えてたから、こじれたんじゃないだろうか。確かに悪くはないですけど、誤解される状況だったんだし。それを「誤解して、自分を信じてくれない妻が悪い!」って逆ギレ(と受け取られる)したら、
「やっぱやましいことあるんじゃないか」
 と思われても仕方ないんじゃない?
「相手が話が聞いてくれないから」というのは、心や手を尽くしていない人の便利な言い訳にもなる。この場合、夫婦両方にもあてはまりますけどね。
 見目麗しい挫折のないカップルの危機だったからこそ、不器用な仲直りのプレゼントが微笑ましい(´∀`)。
 楽しい都会派ロマンスでしたが、私の萌え度は少なめ。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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