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◆『償い』マーガレット・パージター

◆『償い』マーガレット・パージター(ハーレクイン文庫)
 父親の会社にパートナーとして入り込んできたスタインに、ヘレンは激しく反発する。父と彼に腹を立てフランスへ家出した彼女は、そこで一年働き、反省して帰郷した。だが、迎えに来たのは父ではなくスタイン。しかも彼は、こう言い放った。「君のパパはなくなったよ。葬儀は明日だ」("Chains Of Regret" by Margaret Pargeter, 1983)



 今月の文庫新刊です。帯の文句が強烈。

 尊大、非情、身勝手…、彼こそ「冷酷男」ナンバー1!

 冷酷といっても、実際はたいていヒロインに惚れているので、「見た目」っていうことでね。しかも、たいていはヒロイン視点なので、ますますそう見えるわけで。
 まあ、ハーレのたいていのヒーローは、こんな感じですよ。読んだことない人は、リア充男女がキャッキャウフフしてる小説だと思うみたいですけど、実際は口ゲンカしてばっかりというのも多い。そういう話のヒロインは、プライドが高くてはねっかえり。
 高慢、勝気、わがまま……彼女こそ「高飛車女」ナンバー1!
 いや、ナンバー1かは知りませんけど(^^;)、この作品のヒロインは高飛車で世間知らずなお嬢さんです。
 父親が持っていた会社は、彼女が家出する前からヒーローのものになってたんだけど、父親は娘に言わず、ヒーローにも口止めしていた。昔から「お前が息子だったら」と女であることを嘆かれていたヒロインは、父の会社に入ってがんばろうとしていたんだけど、はっきりしない周囲の態度に怒って出奔してしまう。
 そういう女の子だから、父親も会社の実情を知らせなかったんじゃないかな。目端のきく子だったら、自分で調査しようって考えるもの。それをやらないで、結局言われるままに生活して、不満があると癇癪を爆発させる。
 フランスで多少成長したと言っても、自分から動くってことはしない。
 事情をずっと黙っているヒーローも人が悪いというか、どういうつもりなのかよくわからない。この子相手では、お互いに冷静に話せそうにない、というのはわかるけど、いたずらに先送りしているようにしか見えないよ。
 古いハーレって、若いヒロインにこういうタイプが多いよね。お子さまヒロインに大人の男が惚れて、という話。けど、「紫の上みたいな展開にならない」という発言を、この間Twitterの中で見かけた気がする。
 それは、欧米のヒーローに腹黒男がいないからなんだよね。ここら辺、ほんとに徹底している。そういう一種詐欺的な男は好まれないのかな。ヒーローに、そういう悪役じみた気質は許さない、みたいな。でも、日本人はつまり『源氏物語』の頃から、そういう男を好んできた歴史があるってこと?
 突っ込んで考えてみたいけど、まとまるかしら。
(★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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