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2012 · 05 · 09 (Wed) 13:19

◆『純真な片思い』ダイアナ・パーマー

◆『純真な片思い』ダイアナ・パーマー(ハーレクイン)
 市庁舎担当になった新人記者カーラは、議員演説会のカクテルパーティーで、市長のモアランドから誤報について激しく叱責される。涙にくれるカーラだったが、彼はそののち彼女の誤りではないことに気づき、デートに誘ってきた。仕事にかこつけてモアランドに会っていくうち、カーラは彼に惹かれていく。("If Winter Comes" by Diana Palmer, 1979)

 再読です。
 ダイアナの初期作品は、ヒーローがあんまり傲慢じゃない。それを「物足りない」と思わないように読んだつもり(^^;)。
 そう言い聞かせて読むと、ヒロインがタイトルどおりに「純真」すぎるほど純真。「うぶなおぼこ娘」という言葉がとても似合う。子供っぽいのではなく、スレてないっていうか、古風で上品な感じです。でも、内気で垢抜けてもいない。
 新聞記者なんて向いてないんじゃないか、と思うくらい傷つきやすい雰囲気なので、読んでてかわいそうになってきた。内気さを克服しようと無理しているように見えてねえ。若い女性記者だからってなめられないように必死に取り繕ったり、優秀故のプレッシャーもあったり……。
 本気のジャーナリズムと家庭人としての幸せが相容れないようにも思えて、ロマンスとしてちぐはぐな印象もありました。ヒーローが誤解したように、記事取るために彼に近づくという方が、何となく受け入れやすい。
 ラスト近くでヒロインが車に轢かれて、ヒーローの牧場で静養するシーンがとてもいいんですが、それまでの展開がちょっと──泣けるところもけっこうあるんだけど、ひっかかりが絶えずあったのが残念。
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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