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▼『愛は弾丸のように』リサ・マリー・ライス

▼『愛は弾丸のように』リサ・マリー・ライス(二見文庫)
 死期の迫る父の介護をしながら翻訳会社を立ち上げ、毎日懸命に働くニコール。そんな彼女の前に現れたのは、同じビル内でセキュリティ会社を経営しているサムだった。鍵をなくして困っているニコールを助け、食事に誘ってくれたが、彼女の生活に恋愛が入る余地はない……。("Into The Crossfire" by Lisa Marie Rice, 2010)
・〈プロテクター〉シリーズ第1作



 入る余地がなくても、迫りまくってむりやりこじ開け強引に入り込み、そうなったら死ぬまで動かない(本当の意味で(^^;))のがリサマリのヒーロー。6月に出たばかりの新刊です。
 欧米のヒーローにはあまり腹黒い人がいない、と思うのですが、リサマリのヒーローもあまりいない直情的で直球勝負の男。「愛している」という自覚が最初になくても、恋という感情をコントロールしようとする傲慢さは皆無です。無駄なこと考えたり駆け引きする余裕はないけど、純粋にヒロインのことを気遣い、世話を焼き、傷つかないように自らを犠牲にする。自分の中心は「彼女だけ」ということが、会った瞬間にわかる。
 私は彼らに訊きたい。
「ハーレによくいる自分のしょーもないプライドとヒロインを天秤にかけるような男ってどう思う?」
 って。多分、

「バカじゃね?(゚Д゚)」

 とだけ言うに違いない。そうですよね、わかります。
 まあ、これはこれで超過保護なのでウザい時もあると思うのですよ(´ω`;)。プライドの高い男が「めんどくさい男」だとすれば、彼らは「ウザい男」。欠点はそれぞれだから仕方ない。
 珍しい「ウザい男」が常にヒーローなので、リサマリの作品は「金太郎飴」と言われていたりするらしいですが(ソースはネット?)、今回も期待に違わずそんな感じ。でも、サスペンス部分の扱いもだんだん長けてきて、最低限しか関わらない。シンプルというより、シリーズのきっかけに過ぎない程度で抑えてある。
 メインはやはりヒーローとヒロインの気持ちの問題。強烈な夜を過ごしたヒロインがヒーローから逃げ回っている間、彼はオロオロするばかり。その情けなさと彼女への一風変わった妄想の垂れ流しぶりが楽しい。こいつらも、別の意味でおバカだよな(´д`;)。でも、ヒーローの暴走ぶりを読むのが私は大好き。今回いつにも増してオロオロしてたし。
 そして、特筆すべきはラスト近くの読み飛ばさせないよう工夫をこらしたHOTシーン(´∀`;)。太字も多様したなかなか斬新なシーン構成です。昔読んだ夢枕獏さんの小説を思い出した。格闘シーンだったかしら……いや、読み返せてないしおぼろげな記憶なので、話半分に思っていただけるといいんですが。

 ところで、このシリーズ通じて描かれるらしいサスペンス部分は、テロリズムなのです。しかも、放射能テロ。
 今の日本人にはすっかりなじみ深い放射性物質が登場して、
「ああ、あの場所のようにするつもりなのね……」
 とちょっと暗い気分に(´・ω・`)。
 こういうのには実感ない方が幸せだよね……。
(★★★★)
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genre : 小説・文学

tag : サスペンス/ミステリ 二見文庫 ★★★★ シリーズ

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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