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2012 · 07 · 10 (Tue) 16:45

◆『恋はほのかな幻』シャーロット・ラム

◆『恋はほのかな幻』シャーロット・ラム(ハーレクイン)
 出演映画の成功により注目を集めている女優のクリスティは、カンヌ映画祭に来ていた。連日友人のジギーとともにパーティーや昼食会に出ていたが、一人の酔客とトラブルになった時、記者に写真を取られてしまう。でたらめな記事と一緒に載せられたその写真を見て、クリスティの別れた夫ローガンがやってくる。「息子はこんな環境で育つべきじゃない」──失敗に終わった結婚を思い出し、クリスティは怒りに震える。("A Naked Flame" by Charlotte Lamb, 1984)

 今月の新刊です。シャーロット・ラムの未邦訳作品。
 いや、でもこれが未訳だったのは何となくわかる気が(´ω`;)……。
 ヒーロー、傲慢というより、今風に言えば完全にモラハラ旦那です。女優になりたいヒロインの気持ちを否定し演劇学校を辞めさせようとしたり、専業主婦になれと口うるさく言ったりして、何とかして嫁をコントロールしようとする。あげくに子供を欲しがっていなかったヒロインをほぼレイプして妊娠させたり。
 まあ、それがきっかけで離婚しちゃうんですが。
 シャーロット・ラムの作品で甘いのは少ないですが、この作品では二人の接触自体も少ないし、最後の最後まで子供をはさんで険悪。ヒーローとの接触を避けたいヒロインは、黙ってロンドンへ移住しようと画策し、それを察したヒーローが5歳の息子を誘拐も同然にアメリカへ連れ帰ってしまったり。
 どっちもどっちなんだけど、子供をダシに使っているヒーローの嫉妬深さと素直さのなさは特にダメダメ。2ちゃんねるの家庭板に「嫁とやり直したい」と彼が相談したら、速攻で、

「あきらメロン」(もちろん「あきらめなさい」という意味)

 とレスされるくらい地雷だらけです(´Д`;)。
 私はヤンデレや犯罪者スレスレのヒーローは好物なのですが、この旦那にはちょっと引いたわー。だって本当にいそうなんだもん、こういう人(´・ω・`)。ヒロインから相談されたら、

「逃げてー、全力で逃げてー!((((;゚Д゚))))」

 と言うね、絶対。
 それくらいリアルすぎて、ロマンスに浸れない。こんな状況になったら、もうモトサヤなんて無理なんじゃないかって思ってしまうよ……(-ω-;)。それがハッピーエンド、というのがロマンス──なのかもしれないけど……いやー、ははは……(´∀`;)。
 シャーロット・ラムらしい、と言えばそうなんだとは思うけど……ちと残念な気分です。
(★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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