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◆『情熱の報い』ミランダ・リー

◆『情熱の報い』ミランダ・リー(HR by HARLEQUIN)
 有名ワイナリーの娘アンジェリーナは、16歳の時に未婚の母になった。息子アレックスの父親は、不良少年のジェイク。アンジェリーナの父親の逆鱗に触れ、以来二人は離ればなれに。だが16年後に、偶然ジェイクがワイナリーへやってくる。昔の危険な雰囲気はそのままに、敏腕弁護士となって。("The Passion Price" by Miranda Lee, 2004)



 読みながら、なぜかとってもドキドキしていた。
 息子は寄宿舎学校にいるので、ヒロインは自由に出かけたり、ヒーローを家に呼んでもわからない。早く息子のことを打ち明けなきゃ、と思いつつ、また彼に惚れてポーッとなったり、二人でイチャイチャしたりしながら、なかなか口に出せないヒロイン。

「結婚もしないし、子供もいらない」

 と言っちゃうような人にはなかなか言いにくいよね(´・ω・`)。彼の本心はわかんないわけだし。
 でも私が一番ドキドキしたのは、

「子供がいるってわかった時、ヒーローが怒るんじゃないか」

 というところ。
 今回は怒らないんじゃないか、とシークレットベイビーものを読むたびに思うけど、やっぱり怒った……。びっくりして呆然( ゚Д゚)、怒る余裕などナッシングという反応でも不自然じゃないと思うんだけど。
 たいてい──というより、今まで怒らなかったハーレのヒーローはいないと思う。何で怒るのか、私はいまいちわからん。「父親としての権利を奪った」とかなんとか。欧米人は権利を奪われることに敏感なようなので、それで怒るの?
 それとも、結婚や家族を大切にすることが至上の幸福(ハーレクイン・ロマンスとしてのね)なので、そういう男性は怒るくらいの激しい感情を持たなければいけないのかもしれない。間違っても、

「あ、そーなんだ……。いやあ、急に言われても実感わかないな(´∀`;)」

 みたいな受け答えしてはダメなのかも。

「子育てという素晴らしい経験を俺にさせなかったな!(`Д´#)」

 という思考にパッと至る男こそがヒーロー(社内規程があるんじゃないかと疑っちゃう)。
 私としては、最初どういう態度でも最終的には、

「君一人で育てさせてごめんね。大変だったろう」

 みたいないたわりが欲しい。何であいつら「一人で育ててズルい!」みたいに責めることができるのか、そこが一番よくわかんないんだよねえ。それとも内心うろたえた自分がみっともなかったから怒ってるの? それじゃ逆ギレだしなあ。
 今回のヒロインは言い返してましたけど、そうなるとしどろもどろになるのもどうかと思うよ(#・∀・)。
 いや、お話としては面白かったんですが、もっとコテンパンに言い負かせばさらに爽快なのになあ。
(★★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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