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●『ジェイン・エア』シャーロット・ブロンテ

●『ジェイン・エア』シャーロット・ブロンテ(光文社古典新訳文庫)
 幼くして両親を亡くしたジェインは、引き取られた伯母の家になじめず、養育院に預けられる。そこで教師として勤めたのち、裕福なロチェスター家の家庭教師として働くことになる。("Jane Eyre" by Charlotte Bronte, 1847)



 あまりにも有名な名作を再読。といっても、四年くらい前です(二年とか嘘つきましたorz)。初めて読んだのは、中学生の頃?
 ロマンスの古典として『高慢と偏見』と双璧をなす作品ですが、私は『ジェイン・エア』の方を圧倒的に愛しています。
 何でだろう……。今の私の好物が全部入っているからなのかな。ていうより、私の好物はこれを読んだ段階で決まったのか。
 特に「歳の差」「ブサイクヒーロー」「自己評価低めヒロイン」に関しては、決定的だったと思う。
 自己評価低めと言いつつ、実はヒロインのジェインは自分のことをそんなに低くは見ていない。小さい時から周りに「あんまりかわいくない」と言われ続けた割には賢い子です(傷ついているんだろうけどさ)。結婚するためには容姿の良さが必要だけど、自分はそんなにかわいくないらしい。持参金もないし、親戚も頼れない。

「じゃあ、結婚しないで自立すればいいんじゃね?( ゚Д゚)」

 この時代にそう切り替えられる頭の良さを生かせば、女一人だって何とかなる、というたくましさがある。そこが好き。過剰な自意識もないので、変に肩肘張っていないし。
 自分の持っているものでつかめるだけの幸せを望もう、という女性の強さは、今も変わらない。
 でも、ロチェスターという裕福で堂々とした大人の男(ブサイクというか、ハンサムではない)に惚れてしまい、分不相応だと不安すら抱く幸せを手に入れそうになったところで──彼の秘密がバレてしまう。
 今更ネタバレを気にする必要もないかもしれませんが、文字通り隠していた妻がいたんですね。つまり不倫になってしまうので、そこら辺ロマンス的に地雷って人いるかもしれない。
 ショックで家出をしたジェイン。さまよって行き倒れているところを助けてくれた人たちが偶然いとこたちで、その中のイケメン牧師と結婚してインドへ行こうかどうしようか──と悩む。
『高慢と偏見』もそうだったけど、こういう小説は当時「家庭小説」「社会小説」と言われたらしく、恋愛の部分が中心ではあっても、それを取り巻く部分もたくさん描かれている。私は『ジェイン・エア』でのこの部分も大好きだったんだよね。特に伯母さんちでいじめられるジェインの気の強さや、養育院での親友(つД`)との交流。
 まあ、ヒーローが出てくるまでが長いってことになるんですが、昔読んだ時はロマンスを読むつもりじゃなかったからね。読み直してももちろん気になりませんでした。後半の再会後のロチェスターのメロメロぶりが埋め合わせてくれます。この人、彼女に再会できなかったら、本当に廃人になっていたよね……。
「強いヒロイン」「溺愛ヒーロー」が好きというのも、これで決まっていたのだろうか?
 何にせよ私のロマンス観の原点であることは確かだ。
(★★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル その他の出版社 ★★★★★

No title

同感につきます。男性から観た女性像の原点をジェイン・エアに観ます。ミア・ワシコウシカの演じた同名映画「ジェイン・エア」。撮影時22歳。18歳の主人公・ヒロイン。

他のも

 コメントありがとうございます。
 ミアのジェーンには、まだ「少女」の部分もたくさんあって、とても瑞々しい感じがしました。
 他の映像作品も見たくなりました。比べるのもまた楽しいですよね。
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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