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□『メリダとおそろしの森』

『メリダとおそろしの森』"Brave" 2012(7/21公開)
 スコットランドのある王国の王女メリダは、おしとやかにするより森で弓矢を射つ方が好きなおてんばな女の子。そんな彼女にとって、近隣の領主の息子たちとの縁談話は我慢ならなかった。「私は自由に生きたい! 自分の運命は自分で決める!」──そう母に訴えても聞いてもらえないメリダは、森で魔女に出会い、願いを叶えてもらうが、それにはある代償があった。(監督:マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン)
・同時上映『ニセものバズがやってきた』『月と少年』



 ううむ、ピクサーにしては凡作であった……。
 当初は、けっこう大人っぽい作品になると聞いていたんだけど、ものすごく子供向けだったよ。スコットランド! ハイランダー! 赤毛のヒロイン! 森と魔法のヒストリカルロマンス! ──と期待しすぎたとも言えるかしら(´・ω・`)。
 いや、これは『おおかみこどもの雨と雪』が良すぎたからだな、多分(´ω`;)。
 メリダが王女らしくないというのは別にいいんだよね。これは物語の定石だから。そのあと、縁談をぶち壊そうと自分で一番弓がうまいと証明するのもいい。
 でも、魔法で母親が熊に変身してしてしまったのを見て、

「あたしのせいじゃない! 魔女のせいよ!」

 と人のせいにするのはどうか。このくらい「王女」らしくてもいいんじゃないの?
 まあ、そのあとの展開で挽回できる物語ならそれでもかまわなかったんだけど、あのラストでは説得力がちと欠ける……。
 この作品、途中で監督が変わっちゃったりしたそうですね。ピクサー作品は割と作家性が出るものが多いから、引き継ぎがうまく行かずに終わっちゃったのかもね(´・ω・`)。
 吹替版しか見られなかったのも、まあアレだ(´д`;)。いや、別にいいんですけど。
 あと、閉じ込められたメリダの父と臣下たちがキルトを結んで縄にして塔を降りるシーンがあったんだけど、後ろの席で見ていた女の子たちはよくわかっていなかったようだった。普通の日本の女の子では、キルトがどういうもので、その下がどうなっているかなんて知らないよな……。

 同時上映作品は両方とも面白かった。(この二本があったから、評価はちょっとおまけしました)
『月と少年』は言葉を介さない絵本のような美しいお話。星のかけらが奏でるカラコロという涼やかな音が気持ちいい。
『ニセものバズがやってきた』──『トイ・ストーリー』シリーズの新作短編は、ファストフードのオマケおもちゃたちの集団セラピーにバズが巻き込まれる、というお話。彼らはみんなオマケにもかかわらず余ったものなのです。
 私、昔マクドナルドでハッピーセットを買った時、余ったおもちゃを「どうぞ」とすすめられたことがある。けど、欲しくないものばかりだったので、とっさに、

「どうしてももらわないといけないんですか?」

 と訊いてしまった(´∀`;)。そしたらお店の人は「いえ……」と言って下げたんだけど、これをあのおもちゃたちに聞かれたら、きっと、

「あのオバハン、ひどい!」

 と非難轟々だろうな。あとをつけられて、寝首をかかれるかもしれない。気をつけなくちゃ。
(★★★☆)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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