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2009 · 03 · 04 (Wed) 08:50

▼『そのドアの向こうで』シャノン・マッケナ

▼『そのドアの向こうで』シャノン・マッケナ(二見文庫)
 FBI捜査官の弟が殺されてから、実業家ヴィクターを監視し続けていたセスは、新たに愛人の家に住み始めた女レインに心奪われる。だが、セスとレインの秘めた思惑を見透かすように、ヴィクターは二人をひきあわせる。
・〈マクラウド兄弟〉シリーズ第1作

 シャノン・アンダーソンの作品を読んだので、ちょっとこっちも書いておこう、と思いました。これも再読率が高いです。
 それは、ヒーローのセス・マッケイが大好きだから。以前、シャーロット・ラム『もう一度あなたと』の感想の時に、

「ヒロインにメロメロであれば、鬼畜傲慢、ドSにツンデレヤンデレ、犯罪者でも変態でもかまわない、いや、むしろその方がいい、というくらい、いわゆる狂愛系のものは大好き」

 と書きましたが、これに完璧にあてはまるのがセスなんです。ロマンス小説って、鬼畜傲慢はデフォルトかってくらいいるし、ドSツンデレ(鬼畜傲慢とはちょっと違う)ヤンデレも割といますけど、犯罪者と変態は難しい。一応ヒーローだもんね。けど、セスはそうなんだよね──。立派な犯罪者でうれしくなりました。途中で新たな性癖にも目覚めるし。
 私はヒーローの外見とかどうでもいいし、王子様タイプなんか(゚д゚)ペッ! みたいなひねくれた好みの持ち主なので、思い切りねじくれてるセスがほんとにお気に入りなんです。ヒロイン目ぇつけられてかわいそう、と思っちゃうくらい強烈なヒーローですが、変態って一途だから(妙な持論)、受け入れさえできればすごく幸せだと思うんだよねえ(これを受け入れられるヒロインも奇特な人だと思うけど(´∀`;))。
 おまけに、彼も「自分は彼女にふさわしくない」と苦悩するヒーローで──これに萌えずして何に萌えるか! 苦悩するヒーロー自体好きだけど、中でもこれは一番の大好物。あんなナリして、思考が乙女みたいだよ……。
 ストーリー? ああ、ストーリーはね、いいんです、別に(^^;)。これだけ萌えれば、内容なんてどこぞへ行ってしまいます。セスのその後を追うためだけに、マクラウド兄弟シリーズを読み続けている私です。
(★★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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