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2012 · 09 · 04 (Tue) 19:26

◆『センセイション』シャーロット・ラム

◆『センセイション』シャーロット・ラム(ハーレクイン)
 裕福な家に生まれたケリーは、両親が望んだ相手との結婚を決められていた。だが、誰を紹介されても興味が持てない。そんな彼女の前にドルーが現れた。そして、突然ケリーに結婚を申し込む。彼と形だけの結婚をすれば、両親から自由になれると言う──。("Sensation" by Charlotte Lamb, 1982)

 7月の文庫新刊ですが、私が読んだのはずっと前に買った古いもの。ちょっと訳がクラシック。クールで上品なシャーロット・ラムのヒロインには合っています。
 ヒーロー、あまり深く考えずにヒロインと結婚したという感じ。ひどい親──特に母親から開放されて、息子も授かった(ほぼむりやりだったけど)ので、ヒロインからすればあのままよりはマシだったんじゃないか、と思える。そこら辺をヒーローが自覚していれば、もう少しいい結婚生活を送れたのではないかなあ。
 でも、基本的には自業自得です。ヒロインは結婚する時に、

「独身の時と同じようにふるまうから、君も好きにすればいい」

 と言われちゃったわけだし、それがずっと守られている、と感じるのは仕方ない。
 結婚して別居したまま言ったとおりにふるまっていた彼は、途中からヒロインを愛していると気づく。何とかまともな夫婦に、と思うけど、信頼感がゼロのところから始めるという覚悟のないままなので、彼女を戸惑わせるばかりになってしまう。
 才能もある好きなピアノをやめさせられたり、事業拡大のコマにされたり、母親からは美しさに嫉妬されたり、夫が愛人とゴシップを流したり──とにかくヒロインさんざんです。一番ひどいのは、孫を生むことを結婚の条件にしたというのを、親と夫が内緒にしていたってこと(彼女は「白い結婚」だと思っていた)。ある意味、まともな感情を持てない育ち方をしたただの子供にこの仕打ちは……(-ω-;)。
 ヒロインの頑固なプライドがかわいそうに思えたよ(´;ω;`)。
 何とか受け入れてもらえたヒーローですが、妻の繊細さをわかっているのかな、という不安は多少ある……。傲慢というより、ガサツな男のように思いました(´ω`;)。
 でも、あんまりイライラは感じなかったんだよね。ヒーローヒロインともに。不思議だ。
 あと当て馬の人、気の毒だったね(^^;)。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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