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●『誘惑は愛のために』アナ・キャンベル

●『誘惑は愛のために』アナ・キャンベル(二見文庫)
 自分の意志でパトロンを選び、関係を切るのも自分から──そんなことを許される高級娼婦オリヴィア。ロンドン中の男が手に入れたがっている美女の新しいパトロンは、外国で何人もの愛人と浮名を流してきた外交官のエリス伯爵ジュリアンだった。ひと目でオリヴィアに惹かれた彼は、次第に彼女の心の壁を崩し、本当の姿を知りたいと思うようになる。("Tempt The Devil" by Anna Campbell, 2009)



 読むのに時間かかった……。
 ちょっとHOTシーンは飛ばし読みしちゃいました(´・ω・`)。だってー、ぶっちゃけメインはヒロインの不感症を治す話なんですもん。
 何人もの男の愛人として名を馳せたヒロインが実は不感症で、イッたことがないと知るやいなや、
「俺がイかせたるっ!(`・ω・´)」
 と俄然はりきるヒーロー。
 コンテならばエロコメとして成り立つでしょうけど、ヒストリカルの娼婦ですからヒロインにはそうならざるをえなかった悲惨な過去があります。だから読んでいてかわいそうになってくるし、二人ともプライドと負けん気が強くて、その闘争心のぶつかりあいが私にはつらかった……。
 しかも、途中でわかるヒーローの家庭の事情が……いやはや、なかなかのクズっぷり(^^;)。若くして結婚して子供を二人もうけるけど、妻の死に耐えられなくて親戚に丸投げして全然帰ってこないとか……。
 対外的にはヒロインの方が蔑まれてしまうんだろうけど、中身的にはヒーローの方がずっと下ですなー。この時代の話としては珍しくもないんだろうけど、クズ男はいつの時代も変わらないんだな(まあ、ある意味正直な男とも言える。自己中だとしても)と思った。でも、そういうふうにとらえてもいいのか? と少し不安にもなった。
 どこに軸を置いて物語を楽しめばいいのか、見失うことしばしばでした。
 最後はけっこう盛り上がるんですが、ややあざといかも。ヒーロー息子が一度も出てこなかったのも気になる。これ以上長くなっても困るけど、HOTシーン削ればよかったんじゃ ゲフンゲフン。
(★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル 二見文庫 ★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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