Top Page › 読書の感想 › リン・グレアム › ◆『愛する人はひとり』リン・グレアム

2012 · 09 · 25 (Tue) 22:15

◆『愛する人はひとり』リン・グレアム

◆『愛する人はひとり』リン・グレアム(ハーレクイン)
 プルーデンスはギリシアの実業家ニコロスと、互いの家族のために結婚した。二人は8年間別居し、ニコロスは世界中の愛人たちと楽しみ、プルーデンスはイギリスの田舎で動物保護活動に勤しんでいる。でも、こんな生活はそろそろ改めなくてはいけない。彼女は、夫に離婚を切り出した。だが、彼はそれを拒否する。("The Greek's Chosen Wife" by Lynne Graham, 2006)

 再読です。
 冒頭の50ページで、ヒーローの所業が明らかになります。それが、ハーレで一二を争うクズっぷり(^^;)。
 何しろ便宜上とはいえ既婚者なのに愛人が3人、しかも滞在場所によって変えるとかって、マドロスかよっ(゚Д゚)ゴルァ!! とツッコみたくなる。
 新婚初夜は初夜で、元カノに薬入れられて泥酔し何もせず終わる。そりゃ薬を入れた方が悪いけど、そんなことする女とつきあってたわけだからねえ……┐(´д`)┌ヤレヤレ 友だちもヒロインをバカにしてばかりだし、まさに類友。
 結婚した22歳(ヒロインは19)の頃から全然成長していない夫のふるまいをゴシップ誌で読む、という生活にさすがのヒロインも嫌気がさし、

「もう離婚したい(´;ω;`)」

 と言うのです。
 8年我慢したのは、政略結婚の原因になった母が前年に亡くなったこともあるんだけど、何より彼女がヒーローを愛しているから。二人は年に数回友人のように会っているんだけど、そんな「幼馴染の関係を崩したくない」みたいな臆病さからようやく一歩踏み出そうと決心したのです。このままだと子供も産めないし。
 でも、例によってヒーローがゴネる。理屈をこねくり回し、言葉尻や揚げ足をとり、ヒロインの気弱さや優しさにつけこみ、身体で誘惑、勢いで脅迫までして、

「俺の子供産めばいいじゃん! やり直そうよ、結婚生活!」

 ということにしてしまう。自分の気持ちを見つめ直すことはいっさいなしで!
 そのやり方は、強引というよりモラハラ、あるいは洗脳。
 
サイコパスですか、このヒーローは(´Д`;)。
 こういう精神操作が普通、みたいな思考の持ち主って、ちょっと怖い。
 そのあとは、ヒロインの流されっぷりというかグダグダさが目立つ展開になっていく。こんな男、甘やかしたら図に乗るだけなのに!
 しかも、パーティーで愛人3人集まってヒロインを囲んじゃうって、女性関係の後始末が雑すぎる!
 お前、絶対忘れてただろう(`Д´#)!
 ただ、さすがにリン・グレアムなので全体的にはすんなりと読める。
 いっそすがすがしい“キング・オブ・クズ”ヒーローを楽しむ、という点での読み応えもなくはない。
 でも、こんな男との話をロマンスとは思いたくないな(´∀`;)。
(★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント