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2012 · 10 · 16 (Tue) 14:49

▼『闇を駆けぬけて』リサ・マリー・ライス

▼『闇を駆けぬけて』リサ・マリー・ライス(扶桑社ロマンス)
 殺人事件を目撃した編集者のジュリアは、証人保護プログラムでサリーと名前を変え、アイダホの田舎町で暮らすことになる。名前も仕事も家も、何もかも失ったジュリアはその上、容疑者から命を狙われる危険にも怯える。失意の日々の中で出会ったのは、牧場主のクーパー。元SEALsの彼といると、何もかも忘れられる……。("Woman On The Run" by Lisa Marie Rice, 2004)

 ずいぶん間が空いてしまいました(´・ω・`)。
 こんなに更新しなかったのは初めてだ。つまんなかった……。本を読むヒマもなくて、つらかった……orz
 そのつらい時期に、ちまちま再読した本です。これでリサマリの邦訳作品は多分全部ブログに載せたはず。

 ヒーロー、元SEALsですが、現在は家業を継いで牧場主。警備会社か軍人か犯罪者というリサマリのヒーローの中では、ダントツに普通の人……っぽい。
 無口で説明が足りない人ですが、ひと目惚れしたヒロインに無言の圧力で迫りまくる。その惚れ具合を表しているのが、この文章。

 来週、何度もシンプソンの町まで車で行くような時間がクーパーにはない(中略)
 これはクーパーの頭脳ではなく、下半身が決めたことで、その決定に体全体が従うほかはないのだ。


 かなりのむっつりなので、妄想も激しい。

「あまりに興奮しているので、町中の人に知られちゃってるかも! ラジオの受信状況を妨害してるかも!」

『真夜中の男』レンガ社長と比べると地味だけど、勝るとも劣らないわけのわからないことを頭の中で垂れ流し状態です。
 でも好きすぎて、返って隙を作ってしまう。事件が解決したと思ったヒロインの言葉に勝手にショックを受け、ついていてあげなきゃいけない時に放置、というミスを犯す。
 こういう抜けたところが、リサマリのヒーロー、ちと評判悪いですね(^^;)。私はそんなに気にならないんだけど。
 残念なのは、証人保護プログラムのデータに侵入し、少しずつヒロインに迫る“プロ”の造形がいまいちであったこと。出てきた瞬間に、だいたいの筋書きが見えちゃって、そのとおりだったので。
 町や人の描写などに力を入れていて、そっちはとてもよかったのに──と思ってしまいました。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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