Top Page › 読書の感想 › ゲイル・キャリガー › ▲『アレクシア女史、埃及で木乃伊と踊る』ゲイル・キャリガー

2012 · 10 · 22 (Mon) 12:46

▲『アレクシア女史、埃及で木乃伊と踊る』ゲイル・キャリガー

▲『アレクシア女史、埃及(エジプト)で木乃伊(ミイラ)と踊る』ゲイル・キャリガー(ハヤカワ文庫FT)
 異界族と人類が共存する19世紀英国。反異界族であるマコン伯爵夫人アレクシアが稀なる能力を持つ娘プルーデンスを生んでから二年。世界最高齢の吸血鬼マタカラ女王から、エジプトへの招待状が届く。それと同じくして、キングエア団ベータがアレクシアへの伝言を持ってエジプトから帰還するが、伝える前に死亡する。彼女は謎を解明するため、夫と娘とともにマタカラ女王の元へ向かう。("Timeless" by Gail Carriger, 2012)
・〈英国パラソル奇譚〉シリーズ第5作

 一応これで〈英国パラソル奇譚〉は完結のようですが、あとがきを読むと続編や前日談などもあるようで──しばらくこの世界で楽しめそうです。
 この五作目がどうこうというより、ほんとに作品世界が面白かった。キャラクターもいいし、小道具やネーミングなどの遊び心が楽しかったです。
 だから評価自体は全体を通してということで。
 この作品だけでいうと、ちょっとドタバタが過ぎるかな、と思ったり。エジプトへ行く際のカモフラージュとして幼なじみが主宰する劇団とともに、というのはいいとしても、あんなに目立ったらカモフラージュの意味はないのでは(^^;)。
 それから、アレクシアの娘プルーデンスの能力がちょっとわかりにくい。まあ、両親や養父のアケルダマ卿ですらはっきりわかっていないので仕方ないといえばそうなんだけど、都合のいいようにも使えるなあ、と少しひねた見方もしてしまいました。
 しかし、実はぶっちゃけ前の方をだいぶ忘れていて……orz アレクシアの父親のことがかなり悪し様に言われているのに「どうして?(゚Д゚)」と素で思ってしまった。確か、異界族を退治する人だったんだよね、お父さん……。
 けど──彼の思惑は置いておくとして、「もうやめたい」と思う異界族がいたって不思議はないやね……(´・ω・`)。
 フルーテやアイヴィ、ライオール教授やビフィの意外な行く末に驚きはあったものの物語の仕掛けとしての面白みとはちょっと違う。この変わった世界ではそこが落ち着くところかと腑に落ちた、という感じ。

 ところでこのシリーズ、一応「パラノーマルロマンス」に分類しているんですが、それに当てはまるのは最初の一作のみですね(´∀`;)。
 この五作目のラブシーンなんか、男同士の方が多いですよ!(私は別に平気だが、ダメな人もいるかも)
 一作目を読んで、世界観が気に入ったらシリーズ通して楽しめると思います。ロマンスは期待できない。
 新シリーズはどうなんだろうなあ……?
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

Comments







非公開コメント